社長ブログ

株式会社アイネット

2019/07/18 11:52

みなさん、こんにちは!
今日はしんどくならない趣味に必用なスキルの学習方法について書きます。

 

昨年から今年前半にかけては、父の病気の関係でプライベートの時間に趣味を楽しむことができていませんでしたので、あちこちに活動休止宣言をしておりました。

 

その中の一つが電子工作でして、出入りしていた電子工作系コミュニティの「えれくら!」の活動も参加していませんでした。で、父も亡くなり、プライベートな時間が少しずつ取れるようになってきたので、「そろそろ再開しようかな」と考えているのですが、さて、どこから手をつけようかなと考えていて、そこははやる気持ちを押さえてじっくり考えてから取り組む予定です。

 

そもそも私は何をしたいのかについて原点に立ち返って考えたのですが、まず「回路の読み描きができるようになりたい」があるのですが、それは手段にしか過ぎず、最終的には「自分が作りたいものを、自分で設計して作れる」ということが私のやりたいことなんですね。

 

で、どうやって手をつけていいのか分からなくて考えていたのですが、回路の読み描きを阻んでいる一番の要因は電気の知識が足らないということなんですよね~。ちょっと夫にもびっくりされるぐらい実践での電気知識がなくて、そこを曖昧にしたままっていうのはやってて面白くないんです。ものすごい今更感満載ですが、電気の基礎の基礎からやり直しつつ、回路に親しんでいくことが必要と感じました。

 

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なので、回路の読み書きの基礎のテキストと、中華製の小学生向け電気回路キットで勉強中です。

 

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※割と中国語の付属の説明書、情報が少ないよ

 

意外と苦手なのが、テスターを使っての電圧や電流を計測していく作業なのですが、この中華キットにはテスターが付属している割にはそのあたりの説明がまるでないので、調べながらキットを使って計測して確認して、電気計算の練習をしているところです。

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※いつ以来??豆電球を見たのは!

 

でもやはり「勉強だけ」の期間があまり長くなるとしんどいので、そこは最終的に作りたいものをイメージしておくことも必要です。

 

勉強が頓挫し易い理由は、漫然と勉強してしまうことにあります。私は、中国語検定4級と統計検定3級を持っていますが、一度それで「4級ばっかりですね」って言われたことがありまして、それはもう確かにそうで、検定の3級、4級あたりに出てくるのは全部初学者向けの設問であってその先からが実用に役立つ内容なんですよね。だから、もっと頑張るぞとなっても、一日の時間は限られているので、あくまで趣味のための学習は嗜む程度に留めるべきと思っています。じゃあ、嗜む範囲での学習ってどこまでやればいいのかと考えると、まず気を付けることは学習行為そのものを学習の目的にしてはいけない。それやってると、自分がどこに行きつきたいのか見えなくなってきて挫折に繋がり易い(私の場合)。

 

というわけで、今は成果物を想定して、もともとやってたラズパイでのサーバ管理スキルと半田付けスキルは身に付いているので、あとは電気回路スキルを習得して仕上げたいと思っています。作りたいものがはっきりしない学習ってけっこうつらいんで、作りたいものを時間がかかっても良いから先に決めるのは大事だなと思います。

 

ちなみに、中国語の4級程度って無駄かと言えばそうでもなくて、やっていて実は良かったなと思うのは当たり前ですが海外に行った時です。去年、ウラジオストックに行った際に、英語表記も中国語表記もない国は初めでで不安だったので、逆に英語、中国語の日常表記が読めるぐらいの語学力は案外と役に立っていたと気付かされました。(趣味で)語学学習やる人はネイティブみたいに会話できないからってやたら絶望しなくてもいいとも感じました。

 

夫は小学生から理系少年だったので、私がキットを使って学習していると(遊んでいるように見えるらしい)、「いいなあ。僕も小学生のころ、こういうのが欲しかったよ~」としきりに言われます。私は夫の小学生のころと同じレベルなんだなあと思ったりして。

というわけで、初学者のかた。私でもこんな感じで小学生レベルに戻って勉強しているので一緒に学んでいきましょう。当たり前ですが、何事も継続していればいつかは知識が繋がって学びの喜びを実感できるので、続けることは大事ですね。

2019/07/02 15:12

みなさん、こんにちは!

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今日は弊社もプラチナスポンサーにならせていただきました、6月29日に開催された岡山が誇る技術者イベントであるオープンセミナー岡山2019に登壇した裏話について書きたいと思っています。

 

今回はスポンサー枠のセッションではなく、講師として実行委員会から正式にオファーをいただいての登壇となりました。オファーをいただいたのは4ヶ月ほど前でしょうか。テーマは「Technology X Society」。ちょっと抽象度の高いテーマなのでどういう角度から話をしようかとずいぶんと迷いました。

 

いくつか断片的にいつも私が会社でしゃべっているようなことをスライドの中に配置していきましたが、流れが作れず4月、5月はずいぶんと迷っていました。ちょうど父の入院と重なっていたので、病室にiPadを持ち込んで構想を練っていたのですが、現実には病人の付き添いの傍らではあまり集中できないまま断片ばかりが散らかっていったものになりました。

 

挿入する画像も、これまでは某フリー素材のものを使っていましたが、イメージが単一になるので今回はやめようと思い、いくつも自分でイラストを描き散らかしていましたがなかなか上手く描けず、途中から画像のストックサイトのものを仮で配置しながら原稿を組み立てていました。そんな状態が6月初旬まで続きました。どうしても父の付き添いで時間が取れず、週末はスライドに集中するから付き添いは免除して、と母に言って、それでもなかなか集中できずに進まない状況でした。

 

結局、6月の10日に入ってようやく荒っぽい素案ができたのですが、仕上がりには程遠い状態。

 

そうこうしているうちに6月15日に父が逝去しました。

 

葬儀の準備とその片付けで3日ほど取られましたが、オープンセミナー本番前の日曜にようやく最後の仕上げの時間を取ることができ、このタイミングで時間を作ってくれた父に心で手を合わせながらなんとか本番のものに近い状態のスライドができました。

 

25日、26日と社内で一回聴いてもらい、広報チェックと批評を受け、28日(前日)にこれまでお世話になってきたスピーチの先生(トーキング・アイ石村さま)に予約を取って訪問し、全部ビデオで撮影してもらっての最終チェック。先生には、プロの視点から今回の会場である「さん太ホール」の会場の雰囲気などについて教えてもらった上で内容についてお褒めの言葉をいただき、ようやく少し自信がついたところで、あとはギリギリまで細かい微調整をして本番に挑みました。父の状況がだんだん切迫してきており、関係者のほうではもしかしたらプランBとして私が登壇しないケースも想定してくださっていたかもしれませんが、私はよっぽどのことがない限り絶対に登壇したいと思っておりましたので、役目を果たせて心底ホッとしました。


アンコクくんのイラストは、あまり上手ではないですが、これでも全部で10時間ぐらいは描き直しをしました。

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今回お伝えしたことはいくつかありますが、一番お伝えしたかったことは「自分で自分に呪いをかけない」ということだったと思います。「自分は〇〇だからできない」(〇〇には、性別や年齢や置かれた環境などが入ります)と自分の抱えている状況を言い訳にし、そこに縛られてしまうことは誰にもあるのではないでしょうか。それを解き放つためにいくつかの人との出会いや、考え抜いた末に生み出せたものがあったと思います。そういったことが少しでも伝わっていれば嬉しいです。

 

私はいつも部下が人前でしゃべる際には、できるだけリハーサルをしてしっかり準備をしてから本番を迎えるように言っています。私自身もこういうスピーチの準備をしている時は、かのリンカーン大統領がゲティスバーグの演説にあたり、馬車に乗りながらギリギリまで原稿を書き直し続けたというエピソードを思い出し、私もそうありたいとつねづね思っています。

 

下記にスライドへのリンクを貼っておきます。実際にはこのスライドだけでは充分にその日に話したことをお伝えできませんが、それはまた折に触れ若いかたたちに語ることになると思います。

 

今回、オープンセミナー2019@岡山の実行委員長のあべさん及びスタッフ各位、参加者のかたがた、そしてスピーチ内容のチェックをしてくれたかたが全員に感謝を申し上げたいと思います。

 

本当にありがとうございました。

2019/06/28 17:20

みなさん、こんにちは!

いよいよ明日に迫りましたオープンセミナー岡山2019ですが、私の登壇は14時過ぎからなのでよろしくです。

 

さて話は全然違うのですが、以前、「脳と疲労」というエントリを書きましたが、最近、さらに疲労は脳が生み出しているのではないかという考えを裏付けるような情報を見つけました。

 

ただいま朝日新聞にグレートジャーニーという日本人のルーツを探す旅をして著書を出しておられる関野吉晴氏(探検家・医師)のコラムが連載されています。関野吉晴氏の講演を私はかなり以前に一度だけお聴きすることがあったので、連載も興味を持って読んでいたところ、その中にアマゾンの奥地に住む原住民マチゲンガと親しくなったエピソードがありました。

 

マチゲンガはとても出不精なのですが、関野さんが一緒に旅をしようとしつこく頼んでようやく一緒に来てくれたそうです。ですが、荷物を持って歩くのが大嫌いで、昼前には「足が痛い」「疲れた」と泣きごとを言いだし、関野さんが頼んでもなかなか応じてくれない。そこで妥協して、午後2時か3時に休むことにすると、その辺の植物を使って30分くらいで小屋を作り、嬉々として狩猟に出かけてしまうそうです。
狩猟はマチゲンガにとって仕事ではなく楽しみであり、楽しむことにおいては同じような体を動かす行為でも「疲れた」という感覚は湧かないのですね。
なのでやはり、一見同じような「体を使う」「頭を使う」行為でも、楽しみであればそれは疲労にはならないのでしょう。

 

もうひとつ思ったのは、マチゲンガの言葉では数字は「3」までしかないので、それ以上のことは月の満ち欠けなどで表すそうです。日常で長い時間の先に起こる出来事を想定するのに慣れていないのかもしれません。狩猟ならば、獲物を得た時に報酬を得られた楽しさがあると分かるから疲れない。でも関野さんがマチゲンガを誘って旅に出た時、その先にどんな楽しい出来事があるのか予想がつかないマチゲンガは、旅の過程としての「荷物を持って歩く」という行為を「疲れた」と思ったのではないでしょうか。人はその報酬を想像できない行為を長く続けると疲労を感じてしまうのかもしれません。

 

こういうことをヒントにしながら、できるだけ疲れずに人生の多くを過ごせる工夫をしたいなと改めて思ったのでした。

2019/06/20 11:44

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このたびは、株式会社アイネット会長、そして私の父である岩崎重治死去に際しましては御弔電、御焼香、またご多忙中の折葬儀に参列を賜り有難く感謝申し上げます。
故人の存命中は一方ならぬ御厚誼に預かりましたこと厚く御礼申し上げます。

 

昨年、父の誕生日である5月1日に誕生日のお祝いをと実家を訪ねたところ、癌宣告を受けたことを知らされました。膵臓から肝臓への転移ということで手術できない状況でしたので、在宅で抗がん剤治療に通っておりましたが、父は病気に詳しくなく、「手術をしない程度の軽い癌で良かった」とホッとしたように教えてくれ、年内にも治ると信じていたようです。

 

今年に入りまして、状況が少し悪くなり、何度目かの入院。その後、自宅に戻る希望を持ってリハビリをしておりましたが、容態が急変し、6月15日の午前7時に息を引き取りました。癌による痛みもなく、最後はほとんど苦しまず亡くなったこと、また、母と私が見守る前で息を引き取り、一人で逝かせずに済んだこと、せめてもの救いと思っています。

 

父の性格を一言で言うと、「激しい」の一言に尽きます。晩年は穏やかになりましたが、私自身は幼少のころから厳しく躾けられましたし、敵も多く作ったことと思います。

 

父は1938年、島根県安来に生まれ5人兄弟の長男として、大変苦労して育ったと聞いております。その後、苦労して高校を出た後、電電公社に入社。まだ日本で数台しか入っていなかった大型コンピュータに触れ、通信技術を学びました。その後、倉敷の地で小さな会社を立ち上げました。

 

一本気で不器用な父は決して経営が上手とは言えず、お金の苦労が絶えませんでしたが、私はそんな父の背中を見て育ち、そして、アイネットを継ぐことを決意しました。

 

父との最後の思い出は、2週間ほど前でしたか。アイネットは4年後に50周年を迎えます。その際は記念誌を作りたいので、生い立ちから会社の成り立ちまでを改めて聞かせて欲しい、と伝えたところ、幼少時の苦労、苦学して勉強したことなどを話してくれました。父親にまさかりを持って追いかけられ、妹や弟をかばった、など壮絶な話もございました。そして、「ある日、このままではいけないと思った出来事があった。それが転機だった」と言い、疲れたのか、「今日はここまでにしよう。続きは明日」と言われました。
それが、父がしっかりしていた時に話した最後の会話となります。

 

今でも、あの時の父の身に起こったこと、そして決意が何だったか。考えない日はありません。それはまたいつか、天国でゆっくりと聴いてみたいと思っています。

 

癌告知を受けてからは大好きなお酒をやめたので、今頃はあちらで美味しくお酒を呑んでいると思います。

 

最後になりますが、岩崎重治という大きな存在を失くした株式会社アイネットですが、故人の功績に恥じないよう努力してまいりますので、引き続きご愛顧賜りますようよろしくお願いします。

2019/06/07 15:57

みなさん、こんにちは!

今日は、肝臓検査で引っかかってドキドキしたことを書きます。

 

ゴールデンウィーク前からストレスからか疲れからか、下痢が止まらなくなって食欲がなくなってしまっていました。

 

最初は近所の内科に行ったのですが、ほとんど問診もしてくれず、「急性胃腸炎ですね」と言われてビオフェルミンと抗生剤をもらって帰りましたが治る気配もなく。

なので、ゴールデンウィーク明けてからすぐに大きな病院で診てもらいました。血液検査は異常なし。念のためということで腹部エコーの検査をしてもらったところ、検査技師さんが「ん?」という感じで先輩技師さんを呼びに行ったので、ちょっとドキドキ。

肝臓に5センチ大の影があるとのことで、数日後に造影剤を入れたCT検査を受けることになりました。

 

さすがにその間はお酒も呑む気にならず、頭の中で良い結果と悪い結果のシミュレーションを何度もしてCT検査を受けました。

さらに待つこと数日。

内科の医師からは「血管腫という良性のものと思われますが、念のため専門の科で受診してください」とのことで、また待つこと数日。

 

 

ようやく消化器内科で診察受けて改めて血管腫の診断を受けました。毛細血管が絡まった赤アザのようなもので、おそらく生まれつきとのこと。下のような図を描いて説明をしてもらいました。

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家族もホッとしたようです。

 

後日談ですが、知り合いの医者に「この前、肝臓のCTで引っかかってさあ」と言うと「血管腫でしょ」と即答されたので、全然聞いたこともないような症状だと思っていたら案外ポピュラーなんだなってちょっとがっかり。

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ちなみに下痢の原因はどうなったのと言いますと、内科で出してもらった整腸剤で症状が落ち着いたのと、あと、グルテンとカフェインの摂取でお腹壊すことが分かったので、食事を気をつけることでなんとか復調いたしました。

 

今は家族のサポートで自分のことを後回しにしがちですが、安心のためにも定期検診は大事だなと思いました。