社長ブログ
株式会社アイネット
みなさま、新年あけましておめでとうございます。
アイネットは今日が仕事始めです。本年もアイネットおよび弊社社員をよろしくお願いいたします。
今日は年頭の社員へのメッセージとして「寄り添う」一年にしたいという話をしました。「寄り添う」というのは、何も誰かに近づいてぴったりとくっつくということではなく、離れていても、そこに存在を感じ、思い出してもらいたいということです。
たとえば、「待つ」。
自分が成長したいとき、誰かを置き去りにしてこなかったかな。急いで自分だけが歩を進めてしまって、後ろを振り返らないことが増えてなかったかな。いつも、シャカシャカと速足で歩くのではなく、ずっとそこにいてくれると安心なうちの会社の総務のYさんのように、必要があればそこに連絡を取ろうと思い出せる存在でいたい。
たとえば、「そばにいる」。
プロジェクトが大変な時に、「でも、きみがリーダーだから頑張れ」と言って一人で奮闘させずに、そばで並走してあげる。自分の抱えているものもあるけど、椅子を近くにもっていって一緒に座って前を向く。うちの役員のTさんのように、見守る存在でいたい。
たとえば、「語りかける」。
テレワークで離れていると、隙間時間の会話がなくなる。敢えて、わざわざ何かを語りかけるのは億劫だったり、迷惑かなと黙ってしまいやすい。社長がいろいろ話しかけるのってちょっとウザいかなと怯みそうになる。でも、1on1をしながら若手のフォローをしているうちの役員のSさんのように、語りかける存在でいたい。
去年の後半、ずっと考えていたのはこういったことです。
寄り添うのが下手になっていた私なので、今年は改めて周囲との寄り添いかたについて考えてみたいと思っています。
みなさん、こんにちは!
暑いですが、秋の声もちらほら聞こえてきますね。
さて昨日、夫とスポーツにおいて本気で上達したい人と楽しむ人との違いについて会話していたところ、「最近はクライミング界隈ではエンクラっていう言葉が流行ってるんだよね」と言ってました。ちなみに夫はロッククライミングが趣味であり、かつコミュニティ関連のお世話もしている立場です。
「エンクラ」って言葉の意味、分かりますか?
私は分かりませんでしたが、訊くと「エンジョイ・クライミング」の略だそうです。ロッククライミングでは、外岩を登るルートや人口壁を登るボルダリングなどがあり、それぞれ難易度があり、自分のレベルによる課題をクリアしたり、自分がまだ登ったことのない岩場を攻略したりと、自分に課題を課して挑むことが多いですが、そういうのではなくて純粋に登ることを楽しむ日を作るときには「今日はエンクラする」と言ったりするそうです。
確かに海外の映画などを観ていると日常でカジュアルにボルダリングなどを楽しんだりするシーンが出てくるなというイメージですが、日本人は楽しむためより上達するためのスポーツをやりがちという気がします。
私自身はゴルフはやらないのですが、団体でゴルフコンペをするお手伝いをするとき感じるのも「遊びゴルフをやる人、本気ゴルフをやる人」という参加者のスタンスの違いでしょうか。
つまり、スポーツはとくにもっと行為そのものを楽しんでいいのではないのかな。何事も成長実感を欲しがり過ぎる私としては「楽しむ姿勢」がぜんぜん足りてないなと反省。
プログラミングも、エンジョイ・プログラミングをやったらいいと思います。誰か気の合う人と一緒にペア・プログラミングで趣味のエンジニアリングを楽しむってのもありでしょう。
みなさん、こんにちは!
連日の新型コロナウィルス関連の報道に不安や迷いを感じられているかた、多いと思います。
いま、いろいろな界隈のかたにお話を聞き、それを総合して先の予測を少しでも確かなものにして経営判断をしていきたいと思っています。少なくとも今わかるのはこのコロナ禍が一年程度で終わるものではなく、向こう何年もに渡り私たちの生活の形を変え続けるものであるということです。
さて、以前ここで「給付金について自分らしい使い方」ということで、「ミニシアターを街に残そう!~シネマ・クレール存続プロジェクト~」に寄付したことを書きました。その返礼品が、昨日届きました。私の寄付額での返礼品は①館長お礼メッセージ②35mmフィルム缶(1000ft)缶内径:259mm、重量:365g、カラー:シルバー、鋼材:亜鉛めっき鋼鈑③鈴木卓爾監督デザインポストカード④看板猫クレオ缶バッジ⑤特別記念書籍ということで、書籍は準備ができたら送っていただけるようですが、それ以外のものを先に頂戴しました。
フィルム缶なんてこんな機会でもなければ一生手にすることもなかったと思いますので、大切にしたいと思います。
以前のブログにも書きましたが、私自身は月に何本も映画を観に行くような時間的かつ体力的な余裕がないので、映画館の存続を「映画を観る」という形で支えるのは難しいのが正直なところです。なので、こういう「映画を観る」以外の形での応援企画を立ち上げていただけたこと、有難いと感じました。
いま、この「応援」というのがとても重要なキーワードになっていると感じます。
今日のお昼休みに仕事を通じて知り合った知人の女性の方たちとオンラインでランチをしていろんなことをおしゃべりしたのですが「コロナで価値観が変わったか」という話題になったときに、ウェブ制作系のお仕事をされている方が「物の売り方が変わっていくのを感じている。今は『応援したいお店』の売上がどんどん伸びている。そのお手伝いの仕事がとても増えた」ということを仰っていました。
この人々を「応援したい」という気持ちにさせるのはどんなお店なんだろう。それは、もう、何年も積み上げてきた信頼であり、存在価値であって、いわば「無形資産」ですよね。会計の世界では「無形資産」はこれまで「ブランド力」や「特許権」とされていましたが、ここにきて「応援され力」というものがあったと気付かされました。みなさんの会社の「無形資産」はなんですか。「要領が悪い」「金儲けが下手」と言われるような会社にこそ、ひそかに「応援され力」が育っているかもしれないですね。
みなさん、こんにちは!
今日は世間で「継続」の評価が高いのはなぜなのかということについて最近よく考えているのでそれについて書きます。
これはもう、常識的過ぎて普段あまり意識していない人も多いのですが、物事はなぜか「継続するのが良い」という価値観が強かったりします。「継続は力なり」という格言もありますし、部活や仕事を辞める人に対して「途中で投げ出すのか」という言い方をしたりする場合もあります。
また、先日ご紹介したオーセンティシティ・リーダーシップの本に、「すぐれたリーダーに特徴的な条件はない」としながらも「ブレないこと」は重要とされていました。ブレないとは、すなわち行動や信条が継続的であるということです。
一方で、ものごとの価値観がどんどん変わっている時代にずっと同じ行動パターンを取り続けることは必ずしもリーダーとして正しいわけではないと思います。
にもかかわらず、多くの価値判断軸の中で「継続」は比較的強い立場を保ち続けている。「ずっと続けていて偉いね」「そういう昔から変わらないところは立派だと思う」という褒め言葉はよく聞きますし、老舗メーカーだと「昔から変わらず大事にしていること」を打ち出したりしています。
ではなぜ、多くの人が多くの場合「継続」を手放しで良しとするのか。せっかく始めたけど続かず辞めちゃったことについて多くの人は挫折感や恥ずかしさを感じるのか。ということについて、私はこのところずっと考えていました。
で、だいたい以下のような理由かなと思ってます。
1、長く続けないと身に付かないスキルがある
2、コミュニティの利益を最大化し易い
3、信頼に値するかは何かを続けているかどうかで測り易い
4、ストーリーを作り易い
1、長く続けないと身に付かないスキルがある
これは徐々に意味をなさなくなっていると思っていて、今では習得すべきスキルは日々どんどん変わるし、習得コストは方法論の進化によってどんどん下がっていっています。
2、コミュニティの利益を最大化し易い
これは組織側が価値観を刷り込んできた歴史があるかなと思います。学校教育や宗教組織で作り込んできたものもあるし、職人さんの子弟制度などもそうかもしれません。
3、信頼に値するかは何かを続けているかどうかで測り易い
たとえば、一ヶ月毎に別の恋人を作る人や三ヶ月毎に転職する人は一緒に行動するときにその人の在り様に振り回される可能性が高いので「信頼できない」と考えることで判断者のリスクを回避するという考え方ですね。
4、ストーリーを作り易い
みんな「ストーリー」というものは大好きで、物を売るにしても最近は「ストーリーを売る」という言い方をしたりしますね。長く続いたものはそれにまつわるストーリーが構成し易いので、「やっぱり続けるのって大事なんだなあ」という感想を抱かせ易いと思います。
で、ここまでのことは「本当に継続はそんなに価値があることなんだろうか」という視点から見て整理したものです。一方で、今の時代は何かを始めるのも辞めるのも簡単になってきているからこそ継続が価値を高めていることもたくさんあると思います。
そこのあたりを整理して生活習慣を日々見直していきたいものです。
皆さん、こんにちは!
先日のことですが、うちの出入りの担当銀行員さんが来られてお話をしていた時に「山本社長は特別定額給付金についてどう思われますか?」と訊かれて、あまりちゃんとした返事ができなくて、その後もずっと考えていました。
たぶん、銀行のかたは「国の施策への評価」を私に訊きたかったんだろうなと思ったのですが、私はそのことについては特にはっきりした意見が言えなくて、ただその後思ったのは、「お金には色はついていないので、それを良いものにするかどうかは受け取った人次第だよなあ」ということでした。
その時銀行のかたにした返事ですが、「普段わたしが貰っている役員報酬というのはどこかしら会社に何かあったときに備える意味もあると思っていて、全てを自分が自由にして良いとは思ってない感じがあるけど、給付金については個々人に配られるものなので自分が好きなことに使えるお金だと思っている」という、何となく答えになっていないようなことを答えました。
それから何を買おうかなあと、普通に物欲にまみれたこともいろいろ考えていたのですが、ようやくこのたび給付金の使い道に私なりの答えが出ました。
クラウドファンディング「ミニシアターを街に残そう!~シネマ・クレール存続プロジェクト~」に10万円を寄付することにしたんです。
お金を出した喜びが一番長く続くのは何かなあとずっと考えた結果、これまでもお世話になって、そしてこれからもお世話になりたいミニシアターを応援することがいちばんではないかなと思いました。シネマ・クレールに、私は年に何度もは足が運べないのですが、それでもシネコンでは出会えないような作品を観ることができますし、私の所属する映画サークルの友人たちもみんなが愛していて、岡山の映画文化を支えてくれている大切な場所です。
私はようやく納得の答えが出せたと思っていますが、他の人の「その人らしさ」が見えてくるお金の使い方を聞くのも楽しいので、ぜひ聞いてみたいですね。