社長ブログ
株式会社アイネット
みなさん、こんにちは!
さてさて。今日は久しぶりにテニスのことを書きます。一昨年の12月から始めて、去年は楽しくて週に3~4回はやってたんですが、見事に肘を傷めてしまい4~5月はテニスを休んでいて、6月から復帰したものの未だに肘の痛みがあって週2回にとどめている状況です。
故障する前になんで週に3~4回もやっていたのかというと単純に楽しかったというだけではなくて、上達したかったんです。ストロークもボレーもサーブも試合運びも全部が未熟だったので、試合に勝てない。試合に勝てないのが一番面白くないので、勝つために全部を強化したくて焦って回数ばかり増やしてたんですね。テニスを休んでいる間もせめて筋力を少しでも落とさないようにと思って、トレッキングをしたりマシントレーニングに通ったりしていました。
そうして6月に復帰したわけですが、調子が上がらずずっとモヤモヤしていました。が、ようやく最近、気持ちが上向きになってきました。どうやって切り替えたのかというと、「自分のできないことばかりに注力するのを辞めて、自分がどうなりたいかを考えることにした」ということです。
きっかけは先日あったウィンブルドンの女子決勝を見たことで、改めて(理屈では分かっていたのですが)「試合に強いのは相手コートのラインに近い深い球だ」というのが腹落ちしました。深い球は返球しずらいので決め球が打たれにくいんですね。さっそく次のレッスン時に深い球のラリーの練習をコーチにお願いしてみました。そこからなんとなく気持ちの転機を迎えたというか、ゲームで徐々にポイントが取れるようになってきました。
練習中に自分の失敗にばかり目を向けていると、「また失敗した」「あの人よりなぜ私は下手なのかな」ということばかりで脳がいっぱいになり、自信がどんどんなくなって、結果、下手になる。なので「どうなりたいの?」⇒「試合に勝ちたい」⇒「勝つための球の返し方は?」⇒「ロブで深めに返す」ということにこの数回の練習では完全に注力しています。
こういう考え方は生活や仕事にも応用できるのではと最近は思っていて、部下の人との1on1でも「これはあなたの課題だから改善しようね」という話をすると本人が自分のダメなところばかりを見てしまうので、「この先、どうなりたい?」という話を多めにするようにして、未来に視点を置いてもらうようにしています。ダメなところばかり見る癖をやめるだけでも日々の行動ってガラッと変わるのではないでしょうか。
みなさん、こんにちは!
今日は社内読書会『事業をエンジニアリングする技術者たち』第一回目について書きます。実はアイネットで技術者向けの書籍の読書会を開くのは初めてなので、試行錯誤も含まれた形のレポートになります。なのでうまくいった点もいかなかった点もどんどん書いていこうと思います。
この本は株式会社VOYAGE GROUPの各サービスを作っている中の人のインタビューを和田卓人さんが行い、編集した本で、プロダクトの立ち上がり方や時代に合わせたチームの変遷などについて知ることができる本です。これから弊社も事業をエンジニアリングしていける技術者を育てて行きたいと思っているので初回の読書会に選ばせていただきました。
読書会の進め方には輪読形式や写経形式などいろいろありますが、今回は各自あらかじめ一章を読んできてzoomでオンライン越しに語り合うといった形です。アジェンダはこんな感じでHackMDというツールにマークアップ形式で書いておき、当日はこれに発言を書き足していく感じで議事録を取りました。
あと、この本の特徴としてところどころに和田さんが挿入されている付箋型コメントが私たちの業界を象徴するようなコメントであふれていたので、これをmiroというコミュニケーションツールで共有して進めていきました。ちなみにmiroは私が最近一人ブレストで使いだしたツールですが、複数人でシェアすることができます(こういうツールをいろいろ試してみるのも今回の読書会の目的です)。
アジェンダとして、まず「ざっくりした感想」、次に付箋型コメントを見ながら「業務で経験したエピソードを語ろう」、そして最後に「これから自分の作業に活かしていくことを語ろう」という順番でした。
今回の第一章はfluctという広告配信サービスのお話です。2010年からオンプレで開発が始まったのですが、途中でいろいろな試行錯誤がありクラウドの活用に踏み切っていくところの当時の状況などがかなり詳細に語られています。その中でインパクトがあったのは、管理画面というかなり巨大化して手を入れるのがどんどんきつくなっていった機能を、サービスを続行しつつかなりの腕力でリファクタリングしていった経緯ですね。
で、このあたりを受けて、「エンジニアの中でも腕力が強い人」というのがチームの存亡を握っていたりすることについて、私たちは今後、単に腕力のある人に依存しない在り方がどうなのか、について話が盛り上がりました。
また、私が個人的に気になったフレーズは「ついカッとなってパッチを投げまくっていた」という部分で、この本の文脈では「カッとなる」は技術的負債を放っておけずにゴリゴリとやっつけていったあたりのエピソードで出てきた言葉ですが、「腹を立ててカッとなる」というよりは状況的に「やりたい・やらなきゃ・やるべき」みたいな感情が高まって行動に移っていく瞬間の強い感情のことですね。技術者ならとても分かる感じと思います。
まあ、私もこの読書会も「カッとなって始めた」部分はありますし、たとえば「そろそろあれをどうにかしたい」というものについて「そろそろ採用の筆記試験にカッとなりたい」とか「新人研修の内容にもカッとなりたいね」とか「カッとなり過ぎるとやることが増え過ぎてしまうので抑える必要もある」みたいな使い方をして盛り上がってました。
あと、「最初はよかれと思って導入したものがアンチパターンになる」みたいなのも話題が膨らみましたね。これも技術者あるあるではないでしょうか。
で、最後に今後の自分の作業にどう活かしていけるか、について話をしたのですが、
・滅多にない作業を腕力がある人がやりがちだけど、一緒にやっていく
・「今更人に訊けない〇〇」、みたいなのを勉強会でやっていきたい
・Slackの流量を増やしたい
みたいなことを口々に言い合ってお開きとなりました。
やって良かった点は、個人的には最近は集中して本が読めないので読書会のためにHackMDに内容を要約していく作業ができたこと。結果、事業のエンジニアリングが自分ごとのように深く捉えることができました。
あ。で、ですね、読書会の議事録は社内のBackLogに載ってます>アイネットのみんな~。でもBackLogを見に行かないよね、っていう人のために社長ブログでダイジェストとしてこれを書きました。実は昨日の読書会は参加者が私含めて3人だったので、今年中には5人に増やすためにプロモーション頑張ろうという話になってます。