社長ブログ

株式会社アイネット

2020/10/29 17:03

みなさん、こんにちは!


さっそくですが、このブログを読んでくださっている方の中で本を電子書籍ではなくて書店に足を運んで買っている人はどれくらいおられますか?私は以前は電子書籍が多かったのですが、最近は書店に足を運ぶことが増えました。理由はうまく言えないのですが、以前にご紹介した『遅いインターネット』に関連することでもあるのですが、電子書籍だと手元に来るのが早過ぎるので自律神経が疲れてしまうからというのがひとつあるかもしれません、以前なら、「欲しいと思ったらすぐ手に入る」「部屋に本を置かなくてすっきりする」などの理由で電子書籍もよく読んでいたのですが、セールや手軽さから電子書籍を購入していたのですが、電子書籍って奇妙に疲れるなと思ったのです。なんというか、手軽に手にしたものは、読み切らないまま放置し易くなるといいますか。あと、年を重ねるごとに読書そのものが雑になっている自分がいます。数をこなす感じになると言いますか。


なのでまず、本を買う基準として「最後まで大事に読み切れるかどうか」を考えながらじっくりと選んでいます。それから、読みかけの本がある場合は、途中で別の本に興味が湧いても手元の本を読み終わるまでは買わないようにしています。「遅いインターネット」ならぬ「遅い読書」を心がけています。一冊一冊の読書体験を大切に思えるようにしたくなっています。


昔は足しげく通っていたのに、電子書籍を読むようになって少し遠のいていた書店に足を運ぶと、「ああ。こんなにも本に触れたいと思って書店に集まっている人がいるのだな」となんとなくちょっと感動してしまいます。スポーツ公園に行くと「ああ。こんなにもスポーツに魅了された人が集まってるんだな」と思って毎回感動しちゃうんですが、ちょっとそれと似ていますね。


そんなわけでネットで流れてくる情報で脊髄反射的に書籍購入をするのではなくて、店舗で手に取って、最後まで責任を持って読み終えることを本と約束してから購入します。


書店のお楽しみはそれだけではありません。


たとえばレジ袋が廃止になってから、よく行く書店ではレジ脇で書店の袋のデザインのエコバッグを売っていました。その書店に行くときはこのエコバッグを持って買いに行こう、と思って、さっそく買いました。

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あるいは、レジ脇にある「ご自由にお取りください」の栞も大好きで、ときどき書店を覗いては店員さんにお声かけしてから栞をもらうようにしています。最近すごく良かったのは新潮文庫のクリア栞でした。

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世の中、リアル店舗が少しずつ減っている時代ですが、お店でしか出会えないものも多いので、こうやってときどき足を運んで本や本グッズの掘り出し物を見つけていきたいと思います。


ちなみに、先日ご紹介した『信長の原理』は大事に時間をかけて、最後は面白くて一気に読んでしまったので、そのまま同じ作者の『光秀の定理』に行きたいところでしたが、敢えて全然知らない作者の本を読みたいと思って予備知識無しで書店でいろんな本と対話した結果、『この世にたやすい仕事はない』という芥川賞作家・津村記久子さんの本を手に取りました。どんなお話なのでしょう。お仕事ファンタジーだそうです。どんなラストになるのか楽しみに、少しずつ読んでいます。

 

ふと思ったのですが、読後感想文もいいけれど、読前印象文を書くのってどうでしょう?その本を読むには何らかの気持ちがあってのことと思います。それをちゃんと読ませるように書くのって自分と向き合うことだと思いませんか?それ考えると、本を選ぶ理由が「ネットで話題だから」だけだとちょっとつまらないなっていう気もしますよね。

2020/10/21 13:45

みなさん、こんにちは!


今日は最近読んだ本で『しらふで生きる』が面白かったのでご紹介したいと思います。

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著者は作家・ミュージシャンの町田康さんで、4年前から一滴もお酒を呑んでいないとのこと。しかしながら、お酒をやめるという行為はご本人にとっても一筋縄にはいかないもので、膨大な言葉を並べて、「どうして酒をやめることにしたのか」について考察し、また断酒の後の自分の身に起こったさまざまな変化について書いてあります。しかしながらそこは作家なのでとにかく書いていることがかなり、いや相当面白いのです。


この本を読もうと思ったのは、そもそも私がこのところ一時期に比べてお酒を呑む量をかなり減らして、自分の変化を実感しているところだったので、私以外の人がどう飲酒と向き合っているのか知りたいと思ったからです。


が、いやいや、まいりました。私なぞと比べるのはおこがましいなと。
私自身は以前より、自宅で仕事で張り詰めた神経を解きほぐしリラックスするために一日2合程度の焼酎をお湯で割って呑むのが日課でした。ストレスが多い一日を終え、ようやく自分を解放する一人になれる時間。好きな本を読んだり、映像を見たりしながらのひと時はかけがえのないものでした。


そもそも私自身がお酒をやめようと思ったのは、父の介護の過程で起こった不眠症がきっかけでした。介護をしていたころは想像以上に精神がきつく、眠れない夜が続き、抗不安薬をもらって眠る日々でした。が、抗不安薬やお酒で寝ると、日中のパフォーマンスが著しく落ちてしまいます。なので両方やめることにしました。


でも意外とお酒をやめるのは簡単で、昨年末から始めたテニスが楽しくて、テニスのパフォーマンスを上げるためならお酒をやめるのはさほど苦ではなかったんです。なので、この本の著者の町田さんがお酒をやめるまでの逡巡を北海道から沖縄まで歩いて旅するようなものだとすれば、私はどこでもドアで一瞬でお酒のある世界からない世界に移動したような感じです。


もともとそう呑んでいたわけでなかったのですが、それでも私に関しては効果はてきめんで、睡眠の質も上がったし、体重もするっと一キロ落ちたし、なによりずっと通っていた整体で、それまでは自律神経が引っ張られるせいで肩がきゅーっと丸まっていて治療してもしても治らなかったのですが、辞めた直後から整体で「左右のゆがみがなくなってますね。肩もなだらかになってます」と言われました。


お酒が自律神経の失調に効くという話は整体師のかたも聞いたことがないとのことでしたが、私に関しては肩がすごく楽になって、自律神経の失調からくる全身の痛みが和らいだ感じです。


話を戻すと、町田さんの場合、とにかくやめてからの葛藤もかなりあって、何度も酒を買いに行こうとしてすんでのところまで行ったりもしているのですが、3ヶ月、半年と断酒期間を延ばして自信をつけていったようです。


なんにせよ、一人の人が長年続けていた習慣を断つとき、何を思っているのか。それは外から見れば一瞬ですが、本人の中ではたくさんの言葉が尽くされている、それを読むことができるのは面白いなあと思ったのです。
 

2020/10/16 11:06

みなさん、こんにちは!


スポーツの秋ですね。ということで、先日、硬式テニスを昨年の12月に始めてから初めてのテニス大会に出場したご報告をします。直前まで台風14号のの進路が絞り込めず開催されるかどうか分からない状態だったのですが、無事に開催されました。男女混合のミックスダブルスで12チームを2組に分け、チーム毎の総当たり戦で6試合行いました。まだ試合のやり方が今一つ分かっていない状況での6試合。かなり緊張した上にペアの相手(一昨年の優勝者)にも迷惑をかけまくり、結果としては一試合しか勝てなかったのですが一方でとても楽しい時間も過ごせました。

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今回特に気をつけたのが体のケアです。


6試合というのは長丁場が予想されるのですが、そんなに長い時間プレーをしたことがありません。なのでまず導入したのが、夫がやっているロッククライミングの界隈でとても流行っているというマッサージガンです。

 

筋膜リリースができるというもので、いろいろなところから類似の製品が出ていますが一分間に3000回転以上の振動を体の疲労した部分に充てることができます。これで試合の合間にふくらはぎや腿の疲労を取りました。

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更に、私が行きつけの鍼灸院の人がお勧めしてくれたのが、足がつる対策用の経口補水液OS1とツムラの68番です。

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「ツムラの68番」というのはツムラが出している漢方薬の製品番号で、68番は芍薬甘草湯でこむら返りを起こすのを予防してくれるし、足がつっても早めに治すことができるので、これを予防として朝と昼に飲んでおきました。実は私はスポーツ中に足がつったことがないのでピンときていなかったのですが、午後ぐらいになると参加者の中で足がつる人が複数人出て、大変な人だと一時間以上ろくに足を動かせない状況になっていたので、予防って本当に大事だなと思いました。知ってる人はみんな「ツムラの68番」を持っていたのでスポーツ界隈では有名なのかな。


この大会は半年毎に開催されるらしく、「次は4月だからぜひ出てね」と言っていただけたので、引き続き楽しみながら大会で結果を残せるように精進したいと思います。

2020/10/05 16:58

みなさん、こんにちは!


朝夕がかなり涼しくなってきましたね。みなさん、いかがお過ごしですか?私は今週末に開催されるとあるテニス大会に出場するため、仕上げに余念がありません。初めてなのでドキドキしています。主催側の知り合いに訊いたところ、25人くらいの登録で2チームに分けてチーム内で総当たりだそうです。なので、一試合やって負けたらそれで終わり…、ってわけではなさそうです。ダブルスなんですが、組み合わせは当日知らされ、見ず知らずの人と組みます。私とペアを組む人にはちょっと申し訳ない気持ちですが楽しみでもあります。


さて、最近の私のお気に入りの海外ドラマと本を紹介します。テニスの練習がない日は家でまったりとドラマを観たり本を読んだりするのが息抜きです。

 

まず、ドラマなんですが、Amazonプライムビデオで観られるAmazonオリジナルドラマ『ザ・ボーイズ』です。特殊能力を持った「セブン」という名のヒーロー集団が世界平和のために活躍するんですが、実はヒーローたちはそれぞれが闇を抱えており、裏の顔はドロドロだったりするんですね。主人公はセブンの一人超高速で走ることができるAトレインの走り抜けたところに立っていて恋人の体を粉微塵にされてしまったヒューイ。そこから、セブンのメンバーの所業を少しずつ知ることになります。
ヒューイは、ブッチャーという男に誘われてセブンに復讐しようとするのですが、特殊能力を有するヒーローたちに素手で戦いを挑むのでなんとも歩が悪いうえに、ブッチャーという男がかなり無茶苦茶で正義と呼ぶには相当あくどい。
とにかく、ヒーローたちの闇の深さや過激な描写、ブッチャーが仲間を集めて作ったザ・ボーイズの仲間割れしたり、汚い手を使ったりしながらなんとかセブンの尻尾を捕まえようと奮闘する姿にめちゃくちゃハマってます。


読んでいる本のほうは『信長の原理』という本です。

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歴史小説はほとんど読まない上に歴史に疎い私ですが、初っ端から引き込まれて読んでいます。ちょうどNHK大河ドラマで『麒麟が来る』を放映していますが、まさにこの小説を読むとあのドラマのキャストが膝を打つほどハマっていて、特に織田信長役の染谷将太さんが小説の中の織田信長にドンピシャで、読みながら、表情や台詞回しが行間から立ち昇ってきそうなくらいです。実は『麒麟が来る』はあまり興味が湧かず録画していたものを5月ぐらいから見ずに放置していたのですが、小説を読むことでがぜん興味が湧いてきて今更ながら録画したものを観ています。
タイトルの「原理」というのは、信長が兵をまとめるための方法論に悩む中で蟻を観察し、その動きから兵をどう扱ったらいいかという原理を編み出したというところに由来するので、つまり組織論の話でもあり、本当に面白く読めます。


最近はついついネットで流れてきた面白そうな本を手に取ることが多かったのですが、この本を選んだときは書店で「絶対に最後まで夢中になる本を見つけよう」と心に決めてから本を探したのでした。自分が面白いと思える本はまだまだ世界のどこかしこに隠れているんだなと思った次第です。