社長ブログ
株式会社アイネット
みなさん、こんにちは!
今日は世間で「継続」の評価が高いのはなぜなのかということについて最近よく考えているのでそれについて書きます。
これはもう、常識的過ぎて普段あまり意識していない人も多いのですが、物事はなぜか「継続するのが良い」という価値観が強かったりします。「継続は力なり」という格言もありますし、部活や仕事を辞める人に対して「途中で投げ出すのか」という言い方をしたりする場合もあります。
また、先日ご紹介したオーセンティシティ・リーダーシップの本に、「すぐれたリーダーに特徴的な条件はない」としながらも「ブレないこと」は重要とされていました。ブレないとは、すなわち行動や信条が継続的であるということです。
一方で、ものごとの価値観がどんどん変わっている時代にずっと同じ行動パターンを取り続けることは必ずしもリーダーとして正しいわけではないと思います。
にもかかわらず、多くの価値判断軸の中で「継続」は比較的強い立場を保ち続けている。「ずっと続けていて偉いね」「そういう昔から変わらないところは立派だと思う」という褒め言葉はよく聞きますし、老舗メーカーだと「昔から変わらず大事にしていること」を打ち出したりしています。
ではなぜ、多くの人が多くの場合「継続」を手放しで良しとするのか。せっかく始めたけど続かず辞めちゃったことについて多くの人は挫折感や恥ずかしさを感じるのか。ということについて、私はこのところずっと考えていました。
で、だいたい以下のような理由かなと思ってます。
1、長く続けないと身に付かないスキルがある
2、コミュニティの利益を最大化し易い
3、信頼に値するかは何かを続けているかどうかで測り易い
4、ストーリーを作り易い
1、長く続けないと身に付かないスキルがある
これは徐々に意味をなさなくなっていると思っていて、今では習得すべきスキルは日々どんどん変わるし、習得コストは方法論の進化によってどんどん下がっていっています。
2、コミュニティの利益を最大化し易い
これは組織側が価値観を刷り込んできた歴史があるかなと思います。学校教育や宗教組織で作り込んできたものもあるし、職人さんの子弟制度などもそうかもしれません。
3、信頼に値するかは何かを続けているかどうかで測り易い
たとえば、一ヶ月毎に別の恋人を作る人や三ヶ月毎に転職する人は一緒に行動するときにその人の在り様に振り回される可能性が高いので「信頼できない」と考えることで判断者のリスクを回避するという考え方ですね。
4、ストーリーを作り易い
みんな「ストーリー」というものは大好きで、物を売るにしても最近は「ストーリーを売る」という言い方をしたりしますね。長く続いたものはそれにまつわるストーリーが構成し易いので、「やっぱり続けるのって大事なんだなあ」という感想を抱かせ易いと思います。
で、ここまでのことは「本当に継続はそんなに価値があることなんだろうか」という視点から見て整理したものです。一方で、今の時代は何かを始めるのも辞めるのも簡単になってきているからこそ継続が価値を高めていることもたくさんあると思います。
そこのあたりを整理して生活習慣を日々見直していきたいものです。