社長ブログ
株式会社アイネット
みなさん、こんにちは!
さっそくですが、今年の新人研修が終了したので、そのご報告です。
今年はOffice、ファイルバージョン管理、Java、SQL、Web基礎、JavaScript、ソフトウェアテストなどをやりましたが、その中で私が担当させてもらったのは(去年と同じく)RaspberryPiを使ったLinux & IoT研修です。
今年はキーボードにRaspberryPi400が内蔵されたモデルを新人にお配りさせてもらいました。去年と異なったのは、昨年末にRaspberry Pi OSの「Bullseye」が発表されたので、去年使用した「Buster」といくらか変更点があったことです。「Bullseye」ではもともとセキュリティ上のリスクにもなりえたデフォルトの「pi」ユーザーがなくなったこと、Pythonのバージョンが3になったこと、gpio制御で使う「Wiring Pi」というライブラリがなくなったこと(これが多くのサンプルコードで使われていた)、などの変更があり、Bullseyeのドキュメントが少なめだったため新人自身も代替案を模索するなかでの研修となりました。
今日は、6月で何とか終了したラズパイ研修の成果発表を執り行いました。
今回、Lチカまではみんな一緒にやって、残すところあと3日しかないというところで無理やり自由課題に突入したのにも関わらず、新人三人がそれぞれの力量に合わせて課題を選択してくれてぎりぎりで全員やり遂げることができました。
まずは、情報系の学部を出ておらずアイネットで初めてプログラミングに触れたSHさんの発表です。
SHさんが選んだのは中に磁石が入った非接触で切り替えることのできるリードスイッチです。リードスイッチそのものは比較的簡単にON/OFFの切り替えが確認できましたが、SHさんはこれをプラケースの口に装着して、蓋の開け閉めを検知し、コンソールにpythonを使って1と0で出力するようにしてくれました。
SHさんは基礎知識が情報系の学生さんよりも少なかったにも関わらず、入社からの三ヶ月のたくさんの課題をすべてこなしてくれ、更に引き続きこれからも自宅でもラズパイの学習に取り組んでうれるそうで、本当に嬉しいです。
次にRYさんです。
RYさんは照度センサーとADコンバーターを使いました。
部屋の明るさを検知し、明るさによって三色のLEDの色を切り替えるようにし、更にコンソールにセンサーで取得した明るさを表示し、更に更にスマホでも表示するようにしてくれました。
RYさんは大学が情報系の学科だったので基礎知識があったものの、電子工作は初めてということでADコンバーターの扱いに苦労したとは言っていましたが見事に課題を仕上げてくれました。RYさんの長所は限られた時間の中で自分の力量でやれる範囲を正確に見極められるところで、それって仕事をする上ですごく大事なんですよね。
最後にKHさんです。
新人研修中に私の出張時などに営業補佐に入っていただき、あとの二人に比べて圧倒的に時間が少なかったにも関わらず課題をこなしてくれました。
KHさんの選択した課題はフルカラーLEDをさまざまな色に光らせるというものですが、単色のLEDと比べてフルカラーLEDって初心者には制御が難しいんですよね。サンプルで多かったハードウェアPWMを使わずソフトウェアPWMを使ったことで初日は色を変化させることが全くできず相当苦労していましたが、最後には自在に中間色なども出せるようになっていて素晴らしかったです。
もともとKHさんが趣味でやっている3DプリンターとIoTを組み合わせたら更にやれることが広がりそうなので何か考えたいですね。
昨年より圧倒的に短い時間でしたが、今年もみな課題を仕上げてくれ、社内にいる人に向けてささやかな発表会を行うことができたこと大変うれしく思います。こういう学習成果の発表会というのは、発表する側も発表を聞く側も勉強になります。私自身も新人にはめちゃくちゃ刺激を受けます。
お三方とも、お疲れさまでした!すでに実務に入って別の苦労をしている三人ですが、研修で学んだことがどこかに活きてくれればと思います。