社長ブログ
株式会社アイネット
みなさん、こんにちは!
突然ですが紙の新聞って読んでますか?ネットニュースなどは読まれるかたも多いと思いますが、まず家で新聞をとっているご家庭が減りましたよね。ちなみに今週、会社でフロアにいる社員のかた9人くらいに訊いたところ、家で新聞をとっているのが4人くらいで、それもご家族が購読されているだけで自身が読んでいる人は皆無でした。
実は私も「新聞の購読を辞めようかな~」って家で相談したりもしていたんですよね。毎日忙しくてちゃんと読まないし、何より日々溜まるので資源ごみとして出すのも面倒ですしね。
それで「本当にやめちゃってもいいかな。そこんところ、ちゃんと判断しよう」と新聞に興味持つようになったんですが、これが意外と良くて、ですね。気になる記事が毎日ひとつや二つ、必ずあって、それを切り抜いてじっくり読みなおしたりしてました。やっぱり新聞は経済のこと、海外情勢のことから、文化スポーツまで、幅広く決められた紙面におさまるように読みやすく配慮された記事が載ってるんで、ざーっと目を通しただけでいろんなジャンルのことが一度に分かる。同じ情報量をネットで毎日網羅するのって無理じゃないかなと思います。
ちなみに我が家は朝日新聞を購読しているのですが、今日の気になった記事をご紹介させていただきます。
一つ目は一面、二面を使った「わたしのデータ 利益の源泉」という記事です。
「ビッグテック」と呼ばれる巨大IT企業でデータが日々収集されていますが、実際にこの記事を書いた記者さんはFackbookに自分のデータを申請を出して入手。2009年10月以降で5万609件の検索結果が出てきたとのこと。また、自分が押したすべての「いいね」やコメント、位置情報データなどが確認できる。これらすべての利用者のネットでの行動が号砲となって0.001秒で広告業者による入札が行われていく。
この流れを大きく変えようとしているのがアップルで、iOS14以上で「トラッキングを許可するかどうか」を利用者に選択させるようになったことでオンライン広告を出している業者の売り上げに大きく影響が出ているそうです。アップルの機能変更によるFackbookの売り上げ減は今年100億ドル規模とのこと。
こうした動きを受けて、今後はプライバシーに関しては「プライバシーを守る」表明と行動をして信頼獲得ができた巨大IT企業が次の覇者となっていくことでしょう。
こうしたことがグラフや図で分かり易く解説されています。ITに携わるものとして、この流れは今後しっかり押さえていきいたいものです。
二つ目に興味を引いた記事は「論座の一推し 円安とインフレ」という記事です。
この中で「円安とインフレはなぜ進むのか。どうすれば止められるのか」についてお金の向こう研究所代表の田内学さんの議論を簡潔に紹介してくれています。
「経済を語るとき、私たちはお金を中心に語りがちだ。経済を支えているのはお金であり、お金が問題を解決すると考える。しかし、お金とは『誰かに問題を解決してもらうチケット』のようなものだ。お金自体が問題を解決するのではなくお金を受け取った"人"が問題を解決している。ならば、人がいなければ問題は解決しないので、肝心なのは『人を育てること』」。
この議論を読んで、やはり私の技術者の育成を中心とした考えは間違っていなかったと感じました。
アイネットの50周年のテーマは「育む」です。技術者に限定せず、さまざまな人の育みに関われたらいいなと思っています。
新聞をちゃんと読むようになって改めて感じたのは、毎日これだけの分野と量の情報をパッケージングして手元に届けてくれる。その中のどの情報に興味を持ったかは(アナログなので)ビッグテックに情報として収集されないというメリットもある。そういう便利なサブスクとしてもうちょっと続けてもいいかなということでした。