社長ブログ
株式会社アイネット
みなさん、こんにちは!
今日は今年度入社式について書きたいと思います。今年も新入社員が入社いたしましたので4月1日は入社式を行いました。
病気療養中の会長も入社式のために出社して来られました。
毎年のことですが、会社説明会で出会ってから入社までの長い期間を経てこの日を迎えられることは大変嬉しいことです。
入社してからまず新入社員のかたにはプログラミング言語の研修を受けていただくこともさることながら、5月以降に弊社内で行う会社説明会のときに語っていただく「先輩メッセージ」の練習をしていただきます。
先輩メッセージというのは、一足先に入社した先輩からの5分程度のメッセージですが、この内容をしっかりと作り込んでいくことがとても大事と考えています。実際には原稿を作るところから始め、原稿の内容をブラッシュアップしてもらい、更には原稿を覚えていただき、何度かのリハーサルをするところまで数週間かけます。
なぜそこまでするかと言えば、学生の方々に会社選びを失敗しないで欲しいからです。
入社早々、5分といえど暗記した内容を人前でしゃべるのは、新入社員のかたにとって大変緊張することだと思います。ですが、私はいつも「緊張を味方につけてください」とお願いしています。緊張することは決して悪いことではありません。
私がかつて初めてスピーチを習い始めた時、「私、すごくアガリ症なんです」と言った私に先生が仰いました。「私は緊張しないほうが怖いです。なぜなら、緊張しないということは、場の重要性が分かってないか、集中力がないか、どちらかです。なので、見ていて怖いです」と言われました。その言葉で緊張することの大切さを知り、緊張は悪いものではなくむしろ大切なものだと思うようになりました。
今年の新入社員の三名も昨日から原稿作りに入りました。彼らが次に出会う学生の方に贈る立派なエールが完成することを願っています。
みなさん、こんにちは!
今月、クラスメソッド株式会社の岡山オフィスができ、お花も贈らせていただいていたのですが、このたびオフィスを訪問することができましたのでご報告します。クラスメソッド岡山オフィスには阿部さん、吉田さん、貞松さんという三人のエンジニアがおられます。お三方とも以前から知っているエンジニアさんですが、あたらめて対面してお話できる機会ってなかなかないのでワクワクしての訪問でした。
入り口には、弊社の贈ったお花がまだ元気に咲いていました。
お忙しい中とは思いましたが、貞松さんと吉田さんにお話をうかがってきました。阿部さんはお仕事中につきお話できませんでした。お三方ともクラスメソッドに入社して一年半~ごく最近、という状況で、この岡山オフィスは急速にメンバーを増やしているところです。会社に関するお話というよりは、技術者として今どう感じているの?みたいなお話をインタビュー形式で聞いてきました。
まずは貞松さんがご対応くださいました。
山本 「今日はお忙しいのにお邪魔しちゃって、すみません」
貞松 「いえいえ」
山本 「さっそくですが、転職のきっかけを教えてください」
貞松 「前の会社が業種に特化していたので、もっといろんな業種を幅広くやってみたいと思いました。あれもやりたい、これもやりたいっていう感じなんです」
山本 「受託だと保守の業務なんかもあると思うんですが」
貞松 「保守は別の部隊がいるので、ある適度軌道にのったら保守部隊に渡します」
山本 「どんな仕事をされているんですか?」
貞松 「データ分析ですね。お客さんは、データは持っていても、何が機能として必要か、環境ややり方が分かってなかったりするので、そこをお手伝いする仕事です。ちょうど機械学習のチームが立ち上がったので、そのタイミングで入れて良かったです」
山本 「実際に入ってみてどうですか?」
貞松 「食らいついていってる感じですね。スピード感とかレベル感を上げていくのが大変で、この一ヶ月で一年分ぐらい勉強した気がします」
山本 「出勤時間はある程度自由なんですか?」
貞松 「コアタイムは11時から15時なんで、その間に出社します」
山本 「スピード感がすごいといことは、いつかはAWS事業も終わるかもしれませんね」
貞松 「そうですね。会社としてはいつかは今の事業はビジネスとして収束するだろうと考えています。弊社代表がよく言っている『今日のご飯と明日のご飯と明後日のご飯』という言葉があって、今のご飯を食べるための仕事をしながら、先のことを考えていくような会社です」
山本 「クラスメソッドって何年前ぐらいに立ち上がった会社なんですか?」
貞松 「今、15期ですね。最初はFlexを使ったリッチコンテンツなんかを作っていた会社らしいです。10年前からAWS事業に取り組んでいます」
山本 「ところで、貞松さんは今の仕事は自分に合っていると思いますか?」
貞松 「そうですね。大学からコンピュータサイエンスをやっていて、社会人になった最初はプログラマではなかったんです。前職で運用導入SEから始めて、前職には10年いました。今は自分に合った仕事をしていると感じています」
山本 「それはすごく幸せなことですね」
そこに吉田さんが作業の手を止めて加わってくださいました。
山本 「吉田さんの転職について教えてください」
吉田 「まず、前職は最高ってことです。前職が嫌になったから辞めたんじゃない。前職にいたこと、そして転職したことに悔いはありません」
山本 「なるほど。ではなぜ?」
吉田 「技術力を上げないと死んじゃうって感じたからです」
山本 「死んじゃう?」
吉田 「最近、自分はマッチョなんだって気付いたんですよね」
山本 「ほほう。マッチョってどういう意味でですか?」
吉田 「学ぶことが好きだし、SNSで発信するのも好き。そういう意味で、人よりマッチョなじゃないかなって」
山本 「それまでは気付いてなかったんですか?」
吉田 「普通だと思ってました」
山本 「仕事は大変ですか?」
吉田 「仕事は全然つらくないですね。24歳でこの業界に入って最初の2、3ヶ月はツラかったですが、それ以来、ずっとこの仕事で良かったと思ってます。この仕事で心底良かったなあって。他の仕事だったらこんなに良い人生になってなかったと思ってます」
山本 「これしかない、という仕事に出会えるってものすごい幸せですね。ちなみに何歳まで働きたいと考えてますか?」
吉田 「死ぬまで、です」
山本 「この仕事で一生食べていくってけっこう大変と思いますが、若い者に追い越されても心折れたりしないですか?」
吉田 「いや。むしろ、若い人から吸収してやろうって思ってます」
山本 「チームマネジメントには興味がないですか?」
吉田 「ないですねえ」
山本 「海外で働くエンジニアとかどうですか?」
吉田 「それは興味ありますね。移住はしないと思いますが、外資でエンジニアとしてはやってみたい」
山本 「阿部さんはいつもいろいろと苦悩しているように見受けられますが?」
吉田 「阿部さんは本当にすごいですよ。阿部さんにはローカルでチームを引っ張っていくということで新しいロールモデルになって欲しいなと考えています」
という感じで、いつもはイベントで会って雑談する程度だったのですが、お二人がどんな感じでエンジニアという職業に向かい合っているのかがちょっと分かって楽しかったです。
最近、せっかく仕事でいろんな人と会うのだから、その人の内面にちょっとだけ踏み込んできちんと話を聞いてみたいなという気持ちがすごく高まっています。以前は若いエンジニアと会話するときは年長者の私が何かちゃんとしたことを言ってあげないといけないかなと悩んでいたのですが、こうやってインタビューみたいに話を聞いていくと、その人ならではの言葉が出てきて面白いし、そうやって言葉にしてくれることでその人の考えが整理されていけば、それでもう私が特に何かを言うことはないと気付いたんです。
というわけで、クラスメソッド岡山オフィス訪問レポートでした。
みなさん、こんにちは!
以前、「1on1(ワン・オン・ワン)」について少し書かせていただきましたが、先日、社内で次年度の「1on1」の進め方について、引継ぎや改善点を話し合いました。一対一の閉じた場で行われるので、あまり「こうするべき」と決めてしまわず、それぞれの部下の人の個性や二人の関係性に合わせたり、その場の流れで内容を変えたりするのが良いのですが、ひとつだけできるだけ付け加えて欲しい点を私からお願いしました。
それは、
「会社が考えていること、大事にしていることを意識してもらうように伝え続ける」
です。
弊社は関東にも何人か社員がおり、距離が離れているため、これまでも何度か「本社の考えていることが分からない」という意見が出ていました。メールなどで何度も通知していても届いていないと感じることも多々ありました。なので、私自身が関東に行った際には、会うたびに考えを説明したり、変更があれば変更を伝えたりするように意識しています。
「会社が何を考えているか」は、「経営トップが何を考えているか」と混同されがちですが、「会社の考え」のポイントは内容と根拠がきちんと上層部と共有されて、上層部がさらにその下に全く同じ気持ちを持って説明できるかだと思います。
現在、関東にオフィスを構える計画を練っています。それは関東のメンバー全員と共有されており、その中でも立ち上げ時に役割を担うことになる人がオフィスを構えることに納得していたり、オフィスができたあとで自分がどう関わるかをイメージできるのが一番大事です(地方から関東にオフィスを出して失敗した会社の事例もたくさん他社さんから聞いておりますので…!)。そのためには何度も対話を重ねないとダメだなとつくづく思います。
私、SNSで会社のトップの人が発信するときにけっこう大事だなと思うポイントは、「どれだけ自社の人と対話してるのか」が分かるような発信をしてるかどうかだと思っています。他社の人とイベントで交流してたりする様子とか、自社の商品をイベントで展示したとかっていう発信は多いと思うのですが、たとえば、「昨日、入社三年めの総務の〇〇さんが『こういう改善はみんな喜ぶんじゃないかなあ』という話をしてたから、ちょっとおもしろいなと思って検討してみることにした」なんていう発信をするトップの人がいたら、その会社はすごく良い会社だと思うんですよね。
うちはそんなに大きな会社ではないのでわりと対話し易い環境だとは思いますが、それでもまだまだ足りているとは思っていないので、いろんな機会に織り込みながらもっともっと社内の対話を増やしたいと考えています。
皆さん、こんにちは!
今日は最近読んだ本でとても良かった本をご紹介します。
『大事なことに集中する―気が散るものだらけの世界で生産性を最大化する科学的方法』という本です。
SNSの誘惑やメールの返信といった集中を削いでくる作業についつい仕事をした気になってしまうIT技術者は必読と思います。というか間違いなく私が今年になって読んで一番良かった本です
著者のカル・ニューポートは2004年にダートマス大学で学位取得後、2009年にMITで博士課程修了。専攻はコンピュータ・サイエンスという人です。ディープ・ワークの手法で多くの著書を出し続けています。
言葉(作者の造語)を整理しておきますと、
・ディープ・ワーク(DEEP WORK)
あなたの認識能力を限界まで高める、注意散漫のない集中した状態でなされる職業上の活動。
・シャロー・ワーク(Shallow Work)
あまり知的思考を必要としない、補助的な仕事で、注意散漫な状態でなされることが多い。
このシャロー・ワークに常に集中を阻害してきます。メールの返信に追われたり、SNSを見たり、ソーシャルゲームに時間を奪われたりというのがシャロー・ワークで、厄介なことにこれらの作業は一瞬「何かをした気分」になるため、本来集中すべき作業がこなせなくなります。IT化が進んだ現代に、我々は常にシャロー・ワークに作業を邪魔されることに悩まされているのではないでしょうか。
ではどうしたら良いのかと言いますと、一日、または一週間のうちに明確に自分で設定した一定時間をディープ・ワークに打ち込み、残りは他のすべてのための時間にあてることで、生産性を極度にあげることができるというものです。まずはこの本では、ディープ・ワークで実際に多くの成功を成し得た人の実例がたくさん載っていますので、読者は「ディープ・ワークをすべき」という気持ちになることができます。そしてさらに、具体的にどうやればいいのかについて記述してあります。
この本にも書いてありますが、本当に深い集中には人は最初は一日一時間、それを訓練して四時間に延ばすのがせいぜいということです。あとは、その数時間を確保するために残りの時間を使っていくわけです。
私個人で言いますと、たとえば、スマホのSNSのアイコンに付いている、アクティビティの通知は切りましたし、アイコンに付くバッジ(赤い数字のマーク)も消すようにしました。これだけでスマホを見る時間が劇的に減りました。あとは、一日で本当に集中したと思える時間がどれくらい取れたかをメモするようにしました。
あと、おまけの効能として、本当に集中する時間を取った後は、瞑想をしたような、スポーツをしたあとのような、とても気持ち良い精神状態になれます。
更に私のようにIT技術者を抱える経営者としては、徐々にオフィスの設計もディープ・ワークをやり易くするような工夫にも取り組みたいと感じさせられました。
皆さん、こんにちは!
今日は、「派遣元責任者講習」に参加してきたことについて書きます。
弊社は、お取引先からの要望で、派遣契約で技術者を客先に置いて作業させることがありますが、この場合、「派遣元責任者」という役割を担う人が必要になります。弊社では私がその役割を担っています。
この「派遣元責任者」は「派遣元責任者講習」を三年に一度受ける必要があり、先日、行ってまいりました。
これがそのときのテキストです。
さて、この「派遣元責任者講習」では実際に何をするかと言いますと、今回は社労士や元厚労省のかたにより以下のような内容の講義がありました。
・派遣法の歴史
・派遣法における間違い易い解釈の説明や、実際に解釈を間違って書類送検されたり事件化した事例の紹介
・働き方改革関連法の概要と移行スケジュール
特に今年は働き方改革関連法の説明の割合が多かったのですが、派遣法や働き方改革法のことだけでなく、労基法(労働基準法)全般について用語説明をしてくれたり、間違い易いところを説明してくれたりするので、これまで何度も労基法にまつわる勉強をしてきたつもりの私でもまだまだ知らないことがたくさんあることに気付かされます。なので、こういう講習というのは派遣元事業者のみならず全ての企業がこの種の勉強を定期的にする必要があると、出るたびに痛感します。
この研修からちょっと話がそれますが、私自身が以前、労基署(労働基準監督署)から指導を受けたりした事案で、「これは知らなかったなあ」というのは、たとえば以下のような事例です。
【事例1】
定時後に残業をさせないように気を付けていましたが、特定の社員が就業規則に定められた始業時間より二時間早く出勤してタイムカードを押していたため、本人も意図せず業務の開始時間が早まっていたことがありました。弊社はフレックスタイム制を導入しておらず、本人は、「電車が混むのが嫌だから早く出勤している」とのことで、会社の就業規則に記載された始業時間より勝手に早く来ているわけですが、労基法から見れば会社が長時間の稼働をさせていると取られます。
【事例2】
会社でお昼の宅配弁当をまとめて注文し、月末で締めて、一ヶ月毎の弁当代は会社がまとめて宅配弁当業者に支払い、個々人の弁当代は給与天引きにしていました。これに対しては、労基署からは「給与天引きを行うなら労使協定を結んでください」との指摘を受けました。
【事例3】
これは他社のケースですが、労基署が入って調べられた結果、メーラーを確認され、就業規則に載っている休憩時間に仕事のメールをやり取りしているのが発覚したため指摘を受けたという話を聞きました。
いずれも軽微なものなので、勧告された後に是正報告をすれば良いのですが、こういう細かい違反こそ却って知らず知らずにやってしまいがちです。
さて、2019年4月1日より「働き方改革関連法」が順次施行されますが、以下の通りです。
1、時間外労働の上限規制の導入(月45時間、年360時間を原則)
2、年次有給休暇の確実な取得が必要(10日以上の有給休暇が付与される全ての労働者に対し最低5日は確実に取得させる)
3、正社員と非正規社員の間の待遇差の禁止(基本給や賞与の待遇差をなくす)
正直、こういう法案が施行されるのはすごく良いことだと思います。私自身が結婚して子供を産んでから転職先がなく、派遣プログラマとして働いていた時代に大変だったことを思い出すにつけ、業界全体が良くなって一人でも多くの技術者が幸せになるべきと切に願っています。
これからも引き続き勉強して、法令に基づいた経営をしていきたいと思っています。