社長ブログ
株式会社アイネット
みなさん、こんにちは!
今日は久しぶりに採用のことについて書こうと思います。19卒の採用は、多くの企業で終わったかと思いますが、まだまだ当初の目標人数に到達しないからと採用活動を続けている会社もあるようですね。弊社は今年も三名のかたに内定を出し、三人ともと定期的にコンタクトを取っています。このまま来春に三名をお出迎えできることを楽しみにしています。
で、採用ですが、ここ数年の傾向として、採用の解禁前の採用に繋がる動きとして「インターンシップ制度」を使っての採用に向けた母集団の形成を促している就活ナビサイト企業も多いようです。が、私としては、インターンシップを採用活動の一部のように考えるのはどう考えてもおかしいと考えています。学生には学校で学べることをしっかりやってきて欲しいのに、学校側もインターンシップへの参加を単位に振り替えるところも多く、なんだか変なことになっているなあと感じます。
ともあれ、人事というのは、翌年卒者の採用が終わったらもう休む暇もなく、内定者のフォローと翌翌年卒者の採用スケジュールを考えながら準備を始めないといけないんですよね。弊社でも、既に来年の採用に向けたスケジューリングを始めています。
さて、昨日は弊社も所属する業界団体であるシステムエンジニアリング岡山にて、リクルート分科会が開催されました。
この分科会は、数年前、総務委員会から派生して別に活動が始まった会ですが、各社の採用に悩むトップや人事の方が集まるので、けっこう活発な意見交換や情報共有ができます。採用のやり方ひとつとっても大手と弊社では真逆の考え方で採用に取り組んでいたりして、どちらが良いとか悪いとかではなく面白いし参考になります。お互いの悩みも共有できるので、メンバーとも仲良くなれますし。
最近、有志の勉強会でも採用の悩みを聞くことが増えてきました。スタートアップの時は若手でも経験のある人で構成されていた会社もだんだんと年齢が上がっていくわけで、どこかでは新しい人を育てていくのがいいかと思います。そのためのノウハウこそが会社の強みにもなるので、もしご興味があればこういった業界団体でやっていることにも参加してみてはいかがでしょうか。
実は、私が来年からリクルート分科会の委員長をやりますので、楽しい会にしたいと思っています。
みなさん、こんにちは!
慌ただしくしているうちにもう一週間経ってしまいましたが、今日は先週の金曜に行ってきました真庭のバイオマス発電所の見学についてご報告しますね。
昨年もバイオマス発電所に見学に行かせていただいたのですが、今回は市役所で市長自らのお話も聞くことができました。真庭は「里山資本主義」のロールモデルとして全国からも注目を浴びている場所なので、市長自らが今後も含めた構想を聞かせてくださるというのは大変刺激になりました。
市役所の中を通してもらうと、市長室は木製の市長室プレートだったりと、随所に真庭市役所ならではのインテリアが素敵です。
市役所の応接室に通してもらったのは初めてですが、そこにはSDGs(エス・ディー・ジーズ)のロゴが!SDGsとは、「持続可能な開発目標」の略で2015年に国連サミットで採択されたものですが、下の写真の中に17のカラフルなアイコンがあります。これがSDGsのアイコンです。ちょうど私が所属している岡山経済同友会の今年の中心となるテーマはSDGsですし、まさにSDGsと真庭市が目指す地方社会の在り方は同じ場所を目指していると言えます。
今回は、岡山経済同友会の全政策委員長が真庭のかたということで真庭に足を運ぶことになったのですが、真庭市はなんと25年も前から地域を継続させる取り組みについて活動法人を作って動いてきたのです。その一つの大きな成果がバイオマス発電所です。
バイオマス発電所というのは、真庭の不要な木材を集めてそれをチップに固めて発電に使うというしくみで運用されている発電所で、そこでは地域の人々が運び込む庭木まで引き取ってくれ、トンあたり500円で買い取ってもらえます。更にはこれまでは難しいとされていた木の皮までもチップにすることができます。
また、木材は「山主」→「伐採業者」→「発電所」と運び込まれてる過程で買い取り費用は伐採業者にのみ支払われていたのですが、木材のトレーサビリティの管理をして、山主にも買い取り費用が払われることとなっており、より、地域で完結して経済が回るしくみがしっかりと構築されています。
発電所を実際に見学させてもらいました。ちょうど曇っていたのですが、そのせいで、モノクロのクールでカッコイイ工場写真を撮ることができました。
このあとは、CLT(直交積層材)工場を見学しました。CLTは軽く、燃えにくく、強度がある合板です。もちろん、地元の木材から作こともありますが、たとえば「福島の木で作って欲しい」なと依頼があれば、福島から運び込んだ木材でCLT作り、また送り返す、ということもしたりするそうです。
工場の見学が終わると、食事の場所に移動。「真庭あぐりガーデン」というすごくおしゃれで素敵な場所です。ショップのディスプレイも素敵だし、地元の野菜も買えます。
ジャージー牛のフォアグラのせなど、地元の食材のお食事がたっぷり出ました。
心残りは、私がその日、風邪で体調が今一つだったこと。あぐりガーデンの方々があまり食が進まないのをすごく気にしてくださいました。本当にごめんなさい。でも、ワインは何杯か飲んでしまいました!
本当に素敵な場所だし、地方の継続モデルの先端を走っているということもあり学びもたくさんあります。ぜひ皆さんも行ってみてください。
みなさん、こんにちは!
今日も時間がないので(?)漫画で描きます。
また「アンコクくんの部屋」で紹介しますが、このたび、アンコクくんのプラしおりを作りました。デザインは2パターン。私は日ごろ、書店でこの手のしおりがあると貰って集めるのが趣味なのと、技術者は技術書をよく読むから使ってもらえるかな~と思ったのが理由です。
ところで、こういうキャラクターグッズを作って、取引先の中高年の人に配ると以下のようなことが起こります。
おじさんはキャラクターグッズを突然もらうと戸惑うみたいです。
せっかくあげても、嬉しくなさそうだとがっかりします。
なので、「読書をする」という人にだけあげてみようと思い、先日、呑み会の時にそこにいるおじさん達に本を読むか訊いてみたのです。
すると、三人のうち一人だけ、「読書をする」と答えたのです。
なので、その一人にだけしおりを渡しました。
もらったおじさんは、自分だけがもらったのでちょっと優越感を感じて笑顔で受け取ってくれました。
あとの二人も、「本は読まないけど、ちょうだい!」と言ったのです。何人かに渡していると、逆にもらえなかったおじさんも寂しそうな顔になるので、「どうぞ」と渡すとすごく嬉しそうな顔になるのです。
せっかくなので、作ったものは喜んで受け取って欲しい。そんな時は渡し方を工夫しがほうが良さそうです。
よくメーカーが有名人に頼んで商品を使ってもらいその様子がSNSで拡散されると物が売れたりします。あの心理に似ていて、欲望というのはもともと人の中にあるのではなくて、外から喚起されるものなんですね。
ノベルティグッズは企画も大事だけど渡し方も大事、というお話でした。
みなさん、こんにちは!
今日は「場」の持つ組織の平準化の力の話について考えたことを書きたいと思います。
ごく個人的な話ですが、コミックマーケット95というイベントに参加することになったので、練習がてら漫画で説明したいと思います
いちおう、漫画内キャラは「ゆかりん」で行きます。
我が家は4人家族で、かつて私はお勤めしていた時代に産休を産前産後2ヶ月ずつしか取らず仕事をしていました(当時は育休という制度がありませんでした)。当然ながら、子を二人育てつつフルタイムの仕事をするのは大変です。しかし、当時の夫は家事は手伝ってはくれるものの、量は到底足らず。それを上手く伝えて協力して欲しいのですが、個と個のぶつかり合いがしんどく、私はついつい辛くて泣いてしまい、夫はそれに反応して機嫌が悪くなるということも多かったのです。
しかしながら、子供はいつか成長します。
徐々に家事を手伝ってくれるようになり、長男が高3ぐらいになると週に何日かご飯も作ってくれるように。家事に関する会話が自然と私と子の間で増えてきます。そうなると、いつのまにか家庭という「場」の中で一番家事をしない夫は分が悪くなります。
たぶん無意識ですが、徐々に夫の家事参加率が増えてきました。数年をかけて今では円滑に分担が行えていると思っていますし、お互いが忙しく自分の分の家事ができない時は声を掛け合うようになりました。
家庭というのは一つの「組織」です。家庭の運営は仕事における組織の運営にも当てはまるとつねづね思っています。
会社においてマネジメントする立場の人が特定の誰かの作業量や作業の質に不満があるとした場合、それを伝えるのに一対一の関係で伝えるのはお互いにしんどくなります。しかし、場の全体の成長が場の持つ凸凹を均していってくれることもあるのかなと思います。
そんなの時間がかかるし待てないよ。というご意見もあるでしょうが、マネジメントをする際に凹んでいるところばかりに注力するよりは全体の底上げが結果的に大きく組織の力を上げると思うので、場の持つ力を信じるというのは大事だと思っています。
みなさん、こんにちは!
このたび父が遺言を公証役場に提出しましたので、そのことについて書きます。ここをご覧になっている方の参考になればと思っています。
まず最初に、遺言を作るタイミング、あるいは周囲が本人に作るよう促すタイミングというのがすごく難しいと思います。特に、それなりのお年の親御さんがまだまだ現役で仕事をされている場合、あるいは自立して生活できている場合は難しい家庭もあるのではないでしょうか。
我が家の場合、父が今年の5月に癌が発覚してから、検査入院を経て、抗がん剤治療ということで自宅療養になったのがきっかけとなりました。それまで毎日会社に出社していたのですが、自宅療養することにより時間の余裕ができたのです。そこで、終活の良い機会だということになり、懸案だったことを順次片付けていくことになりました。具体的には、免許を返納したので車の廃車手続きをしたり、介護申請を出し家の手すりを付けてもらったり、お墓の耐震施工をしてもらったり。
その中で、遺言の話が自然に出てきました。
父の場合、相続人が母、妹、私の三人です。そのうち、母と妹は父が亡くなったら生活拠点が県外ということで、私が諸手続きをしなければなりません。その際に、相続人が揃わないと実行が難しいことなどがなかなか実行できないまま宙ぶらりんになったり、あるいは、(これは大丈夫と思いますが)見解の相違や感情の行き違いがあっては困るなということで、このタイミングで作成することになりました。
以下、手順を書いておきます。
①弁護士選び
これは私の知人にお願いをすることにしました。経済団体で一緒に活動をしており、人柄や仕事の進め方で信頼しているかた。
②ヒヤリング
弁護士にざっくりとした本人(以下、父のことは本人と記します)の意向や家族関係、資産状況などを実際にヒヤリングしてもらいます。その際に、これからの進め方や必要書類などをご指示いただきます。その際の相談料等は弁護士事務所によって異なるかと思います。
③必要な書類の収集、手続きの実施
③-1 弁護士への委任契約書の作成と手数料の振り込み
③-2 必要書類(家庭によって異なります)
・本人の戸籍謄本
・本人の各預貯金通帳の表紙,その裏,最終頁の写し
・本人所有の土地及び建物の固定資産評価証明書
・死亡保険証書の写し
・会社の商業登記簿謄本
・会社の定款
・会社の株主名簿
・各相続人の名前と本人との続柄が載っている戸籍謄本
・他
④相続人の合意書の作成
我が家の場合、相続人のうち、父の死後に地元に残って手続きができるのが主に私なので、委託の方法や詳細を決めたものを三部作り合意書としてそれぞれ署名捺印をして各自が一部ずつ持ちます。その文案を弁護士に作ってもらいます。
⑤弁護士が遺言及び合意書の素案を作成し、公証役場で確認してもらい、訂正があれば訂正をする。
修正が入った文書はその都度見せていただきます。こちらから意見や質問があれば弁護士とやり取りします。
⑥公証役場に行く
立ち合い人を相続人以外から二名同席させる必要があります。我が家の場合は、弁護士事務所のほうで担当弁護士及びもう一名を用意していただきました。ちなみに、私は父に付き添って公証役場まで行きましたが、相続人であるという理由で中に入れませんでした。
公証役場の手数料数万と、本人の印鑑証明書、実印、身分証明書が必要です。
⑦公正証書遺言のできあがり
ぱちぱち。
途中経過で順番が前後しても良いものがあるので、弁護士に確認しましょう。
以上のことをやって良かったこと。
・改めて相続に値するものの見直しができました。我が家の場合、実家の土地建物に会社の経営の都合で根抵当権がついたまま外し忘れていたことに気付くことができ、無事に処理できました。
・相続人同士の会話が増えました。特に相続人が女性ばかりなので、和やかな雰囲気で会話できました。
・何よりも本人が安心してこの先を過ごすことができるようになりました。
実家はさして資産がないので割とシンプルでしたが、いろいろとお持ちの方だともうちょっと複雑になるかと思います。また、相続人同士が連絡がつかなかったり遠方にいたりしたら、各種書類を集めるのが大変かもしれませんね。
以上、上記のことが最初の相談から約二ヶ月で完了しました。
参考になさってください。