社長ブログ

株式会社アイネット

2020/08/19 9:36

今朝、NHK『あさイチ』という番組で集中力についての特集が組まれていていました。とくに新型コロナウィルスのストレスで集中力が低下している人も多いそう。前半しか見ることができませんでしたがいくつかメモしたので自分の備忘のためにここにメモしておきます。

脳のワーキングメモリの使い方ですが、人のワーキングメモリは人それぞれで容量が違っていて、サイズに限りがあります。昨今は新型コロナウィルスのことがワーキングメモリのかなりの部分を占めているため、日常のことで集中するのが難しくなっているとのこと。


【ワーキングメモリを整理する方法】
・作業に入る前に一度目を閉じて3分ほどリラックスする
・目から入る情報を遮断すると脳が情報の整理を始めるから
・実際は3分間リラックスするのは難しくて訓練が要る
・とくに吐く息に集中

今朝、出社してさっそくやってみましたが、3分は思ったより長くて、「もう3分経ったかな」と思って見たらまだ2分くらいしか経っていませんでした。


【やることリスト作り方のポイント】
・リストは一つにまとめる
・あちこちにやることリストを分散させると、それぞれのリストがどこにあるか思い出すのにワーキングメモリを使ってしまう
・やることは重要度の順ではなく時間にそって並べる
・やることは具体的に書く
・仕事とプライベートを分けない(判断でワーキングメモリを使ってしまう)


以上、詳しくは番組関連ホームページなどご参照ください。


個人的に最近は集中力がちょっと増したなと思っていますが、有酸素運動が良いのかなということと、テレワークもできるのですがなるべく出社することで気持ちを切り替え、帰宅後は仕事のことを考えないようにしているのがいいかなと思っています。最近はオンラインで各社のかたとしゃべっていても全体的に気持ちが弱っている印象なので、頭を整理してリフレッシュしながら仕事をやる必要を実感します。
 

2020/08/18 14:49

みなさん、こんにちは!


相変わらず最近の私はテニスにハマッてまして、テニススクールにも2ヶ所掛け持ちで通っていて、お盆も暇さえあればテニスレッスンを受けに行っていました。


軟式テニスを中学・高校とやっていてひょんなことから昨年の12月にきっかけがあって硬式テニスを始めたわけですが、まだ硬式テニスは始めて一年に満たないので初心者クラスで頑張っています。ところで先日、ちょっと選択ミスをして自分よりレベルが高い人のクラスに参加してしまいました。うわー、私だけめちゃくちゃ下手だ、と恥ずかしくなりながら最後尾をついていっていました。その日、休憩しているときにコーチが声をかけてくれたので、「だいたいどれくらいで初心者レベルから脱却できますか?」と訊いたところ、「人によりますね。これまでの人生でどれだけ体を動かすことに時間を費やしてきたか。他のスポーツ経験でもいいんで遊びでどれだけ体を動かしてきたかによるかなあ」という返事でした。


なるほど。うすうす感じていましたが、初心者って相当適切な指導を受けない限り、もともとスポーツをしてなさそうな人が定期的にレッスンを受けてもそこそこ打てるようになるのは一年以上かかるなと思っていましたので納得の回答です。


もちろん単純に体を動かしたいという人はそれでいいのですが、私みたいにどうしても上達したいけど、そこまで身体をうまく使うことに長けてないような場合はそこに何かうまく成長に必要な要素を追加していく必要があると思います。私の場合、レッスンを受けて指摘されたことはノートに記録したり、自分がプライベートレッスンを受けているところを三脚を借りて動画で撮ってあとで確認したり、YouTubeで見た体の動きを鏡の前で何度も練習してみたりしています。加えて集合レッスンで自分がほかの人に比べてどういうことができないのかを実感したりすることも必要なことです。


プログラミングにしても、「遊びでプログラミングをやりこんだ」という経験がない人が大人になって上達したいと真に願うなら、もちろん一人でさまざまな手法を試すと同時に、コミュニティやオンライン講座などで自分のできるところできないところを第三者目線で知る作業はやったほうがいいと思います。


ちなみに私は10月にちょっとしたテニスの大会に出るので、コーチにはその旨を公言してレッスンをつけてもらっています。何を学ぶにしても遅いことはないですが、できれば明確な到達ポイントを設定しながら頑張るのが短期で集中的に頑張る秘訣ですね。
 

2020/08/12 16:00

みなさん、こんにちは!

 

以前から気になっていた『遅いインターネット』という本を読みました。

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なぜ気になっていたか。私自身がずっと取り組んでいる自身の集中力の問題について、多くの書籍でデジタル断捨離のような提案があります。しかし、私たちはもはやデジタル機器を完全に手放すこともできないし、SNSをやめることも難しい。そしてインターネットは「速い」ことが何よりもメリットですが、それに敢えて「遅い」という形容詞を付けてあるこの書籍がこのもやもやの解決案を何か提示してくれるかもと思ったからなのです。


書籍のタイトルに敬意を表して、一度目はさらっと、二度目はメモを取りながらじっくり読みました。なので、この本の感想を書くのは読み始めてから一ヶ月後となってしまいました。まさに「遅い」読書ですね。


正直、第三章の「共同幻想論」のあたりは理解できているか自信がないです。が、振り返れば、私が仕事を始めたころは消費が活発になり、物を買うことを謳歌する時代でした。その後、「モノ」から「コト」へ、という流れもかつてを俯瞰してみてよく理解できます。唐突に出てくる「共同幻想」という言葉ですが、それが今のネットの各種プラットフォームを考える際に役に立つ切り口を提示してくれます。Twitterなどが「共同幻想を利用して自己幻想を肥大させる」装置になっているという風につながっていくわけです。


筆者は、インターネットの「速さ」が人々を愚かにしている、と指摘します。確かに、脊髄反射的にネットに発信をすることで考えることを放棄している人は多いでしょう。


それで私、ふと思い出したんですが、私がIT業界に入った頃ってまだWindowシステムが普及していない時代でした。その後、Windowsが発表され、私たちは日常でどんどんとインターネットを活用するようになりました。それと同時に私たちのITの現場はWebブラウザ上で動くシステムの開発が激増しました。いわゆるWeb系の開発ってやつです。その当時、私はそれを(言葉は悪いですが)「Webのシステムばっかりやっているとアホになる」って部下の人に言ってたんですね。なぜかというと、それまでシステムというものは、データのストックや複雑な処理という人間が処理するとコストがかかるものを補助するために作られていたのです。それが、Webシステムのニーズが爆発的に増えると、多くのエンジニアは、ただ、「ブラウザで入力を受け付ける」→「データチェックしてしかるべき編集をする」→「DBに登録する」というオペレーションに対応した単純な処理をひたすら書くようになったんです。それを私は何となく「アホになる」っていう言い方してたんですよね。


もちろん、Webシステム以前・以後も変わらず複雑な処理に立ち向かっているエンジニアは多くいました。が、プログラマの多くが「複雑さ」を相手にするのではなく「速さ」を相手に仕事をするようになったのです。たとえば教育業のシステムなら、以前は紙媒体でテストの答案を送ってきたものをコンピュータで採点処理していた。それが、Web画面上で瞬時に採点するように変わっていったため、郵送にかかった時間や採点データを登録するのにかかった時間が短縮されました。
ですがコンピュータシステムは単純なものばかりではないので、重厚なシステムほど新しい環境への移植が遅れていくことになります。


話はそれましたが、そんなこともあり、著者が言う「愚かになる」という危機感はすごく良く分かります。


ではそれに立ち向かうにはどうしたら良いのか。著者は試みとして「書くこと」「読むこと」の足腰を鍛えるという場所をウェブマガジンの中に作ろうとしています。

 

私はまだ著者のかたのようにはっきりとした答えを持っていないのですが、ときどき考えるのは作家の村上春樹さんのような距離の取り方です。村上春樹さんは敢えてSNSなどでの発信から距離を置きつつ、時として読者と接点を持つような場をネット上に設けています。村上春樹さんの小説は、情報を遮断した静かな環境で書かれたと想像されるがゆえに魅力的なのです。


さて、インターネットはそのプロトコルの性質上「遅く」はできませんが、これからさまざまな形で、「必要な時と場合には時間をかけて物事に取り組める」ようなプラットフォームが「速さ」を売りにするプラットフォームに挑戦する時代になるのでしょうか。そして人が本来の賢さを取り戻すためにネットを活用する時代が来るでしょうか。

2020/08/03 17:24

みなさん、こんにちは!


連日の新型コロナウィルス関連の報道に不安や迷いを感じられているかた、多いと思います。


いま、いろいろな界隈のかたにお話を聞き、それを総合して先の予測を少しでも確かなものにして経営判断をしていきたいと思っています。少なくとも今わかるのはこのコロナ禍が一年程度で終わるものではなく、向こう何年もに渡り私たちの生活の形を変え続けるものであるということです。


さて、以前ここで「給付金について自分らしい使い方」ということで、「ミニシアターを街に残そう!~シネマ・クレール存続プロジェクト~」に寄付したことを書きました。その返礼品が、昨日届きました。私の寄付額での返礼品は①館長お礼メッセージ②35mmフィルム缶(1000ft)缶内径:259mm、重量:365g、カラー:シルバー、鋼材:亜鉛めっき鋼鈑③鈴木卓爾監督デザインポストカード④看板猫クレオ缶バッジ⑤特別記念書籍ということで、書籍は準備ができたら送っていただけるようですが、それ以外のものを先に頂戴しました。

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フィルム缶なんてこんな機会でもなければ一生手にすることもなかったと思いますので、大切にしたいと思います。


以前のブログにも書きましたが、私自身は月に何本も映画を観に行くような時間的かつ体力的な余裕がないので、映画館の存続を「映画を観る」という形で支えるのは難しいのが正直なところです。なので、こういう「映画を観る」以外の形での応援企画を立ち上げていただけたこと、有難いと感じました。


いま、この「応援」というのがとても重要なキーワードになっていると感じます。

 

今日のお昼休みに仕事を通じて知り合った知人の女性の方たちとオンラインでランチをしていろんなことをおしゃべりしたのですが「コロナで価値観が変わったか」という話題になったときに、ウェブ制作系のお仕事をされている方が「物の売り方が変わっていくのを感じている。今は『応援したいお店』の売上がどんどん伸びている。そのお手伝いの仕事がとても増えた」ということを仰っていました。


この人々を「応援したい」という気持ちにさせるのはどんなお店なんだろう。それは、もう、何年も積み上げてきた信頼であり、存在価値であって、いわば「無形資産」ですよね。会計の世界では「無形資産」はこれまで「ブランド力」や「特許権」とされていましたが、ここにきて「応援され力」というものがあったと気付かされました。みなさんの会社の「無形資産」はなんですか。「要領が悪い」「金儲けが下手」と言われるような会社にこそ、ひそかに「応援され力」が育っているかもしれないですね。

2020/07/16 17:20

みなさん、こんにちは!


今日は、脳は脳自身の疲労に気付きにくいのではないかという仮説を立ててみたので、それについて書きます。


新型コロナウィルスの関係で外出があまりできなくなった時に、AmazonプライムビデオやNetflixといった各種映像配信で沢山の面白いコンテンツを観ることができると言っていたかたが少なからずおられ、ひとつの自宅での楽しみ方だなと感じましたし、私もAmazonプライムビデオはプライム会員なので沢山のコンテンツを有難く視聴させていただきました。


ところが私の場合、コンテンツの消費をあまり長く続けていると疲れてくるといいますか、うんざりしてくるといいますか。ずっと観ていられなくなるんですね。で、これを私は自分で「コンテンツ消費疲れ」と呼んでいます。

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一見、のんびりリラックスしてただ面白いものを消費するだけというのは疲労することなく楽しい時間を過ごしているイメージがありますが、別の角度から見ると同じ姿勢を取り続け、延々と脳へのインプットが続く。その結果、体もこわばるし、逆に動くのが億劫になってしまう。また自律神経を損なって夜眠りが浅くなったり、昼間に少しボーッとしたりする。
一方で、私は趣味でテニスをするのですが、一~二時間程度の有酸素運動のあとは、いつも脳がはっきりとして元気が湧いてきます。


もしかしたら、脳は身体の疲れは検知できるけれど、脳自体の疲れは検知するのが苦手なのかなというのが現時点での私の仮説です。


特にIT系の仕事は、脳を意識的に休めるということができにくくなっていて、疲れて仕事から帰ってさらにゲームや動画で脳ばかりに負荷をかけていってるのではないでしょうか。


そんなわけで最近は、映像配信を見続けるのは一定時間で切り上げて、あとは固くなり過ぎた身体をほぐすためのストレッチにハマっています。本当は読みたい本もたくさんあってうずうずしているのですが、年齢的に脳体力も落ちているので我慢我慢です。


ストレッチの参考にしているのはこちらです↓

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