社長ブログ
株式会社アイネット
皆さん、こんにちは!
7月14日(土)に岡山県立大学で開催されたオープンハードカンファレンス2018Okayamaに出展してきましたので、今日はその報告をさせていただきます。
オープンハードカンファレンスとは、簡単に言えば、工作でもアプリでも手芸でもいいので、「ものづくり」でくくれるものを持ってきて展示しようというイベントで、このたび岡山では初めて開催されました。
私はチーム名「シロクロモコナーズ」で出展しました。「シロクロモコナーズ?どこかで聞いたな」、というかた。まあまあ。これは私の十八番のチーム名なので。あと、「モコナっていつの時代の話じゃー」というかた。まあまあ。知っているあなたもそれなりの年齢ですねってことで。
着いたら、ごそごそと自分の展示を並べます。
一緒のブースではDaikiさんがLEDでアクリル板を光らせるプリント基板を使ってのデモです。こっちのほうがピカピカして華がありますねえ。
私の出展作品は、野菜の鉢植えをRaspberryPiに付けたカメラで定点観測し、その様子をブラウザから見られるというものです(ここでも以前にチラッとご紹介しましたが)。どのあたりがものづくりかというと「100均のラティスを100均のスノコにドリルでネジ留め(近所の工務店でやってもらった」以外は
・RaspberryPiZeroWにFTPサーバ、Webサーバ、Python3、PHPなどをセットアップして定期的にcronでカメラ撮影をするようにするしくみ
・センサーなどの半田付け
・ブラウザに表示するところでちょこっとしたHTML&CSSデザイン
などなどですが、部品のいくつかは秋葉原で昨年購入したので、足かけで言うと半年くらいはかかって作成しましたし、途中はうまく動かなくてしょっちゅう家で足をバタバタして転がり回ってましたので、家族には迷惑をかけたかもしれませんね。
あとはこれもここで紹介したことがありますが、実験用電源です。購入したキットを半田付けしたあとは、スイッチやターミナルやケースを、パーツを買い集めケースをアクリル板で作って、これも足かけ3ヶ月くらいでしょうか。
もちろん、私の展示以外にも素晴らしい展示がたくさんあり、また、面白いセッションやLTもたくさん聴くことができましたし、他の出展者のかたからちょっとしたものづくりに関するアドバイスがいただけたのもとっても良かったです。
何より一番うれしかったのは、出展者同士の交流です。私のつたない作品も「この形まで完成させるのはすごいことなんだよ」というのを言葉にして言ってくださったかたがおられ、それまでの一人の長い時間が報われた気持ちになりました。ものづくりはどうしても複数のスキルの組み合わせになるので、そのどこかがうまくいかなくてもプロダクトがとん挫してしまい易い。それを乗り越え、ある程度の形まで仕上げることができること自体がすごいんです。それをお互いに称え合えるというのがとても良かったです。
私も本当に失敗が多くて、特に電子部品を組み合わせて半田付けしても、どうしても動かない、ということがしょっちゅうあります。
そんな時、うちの夫がいつも同じ思いで話をしてくれるのです。
「僕が小学生の時はね、一年に一度だけ夏休みにプラモデルを買ってもらえるのだけど、一年生の夏は必要な部品を捨ててしまって、動かなくて、近所のお兄さんに訊きに行ったら『それは捨てたらダメな部品だよ』って言われて、その次の年もうまく動かなくて、三年生になってようやく動くものが作れたんだよ。ものづくりっていうのはそんなものなんだよ」
という話です。
私は、今でもしょっちゅう動かないものを作ってジタバタしていますが、小学三年生の頃の夫を思い浮かべて、私のものづくりのスキルはまだ一年生ぐらいのものもあるのだから「三年ぐらいかけて動いたらいいかなあ」と思うようにしています。