社長ブログ
株式会社アイネット
みなさん、こんにちは!
夏季休暇にやったこと、学習編です。もうそうこうしているうちに9月なのに。まだ夏休みの話かい。みたいな感じですが。
休暇中にやろうと決めていたのはDockerの学習です。
DockerというのはコンテナというOS単位で環境を抱え込める仮想環境を作れるオープンソースソフトウェアです。去年から始めたかったのですが、じっくり腰を据えて学習するのもままならずようやく父の初盆が終わったこのタイミングとなりました。
学習の理由は、いま私が個人で抱えているお客さま(Rails)のシステムを来年にもサポート終了したいので、次をなにで提案するかと考えたときに、実際にいろいろなフレームワークを検討したいというのがありました。更に、少し前までWindows上でオープンソース系の開発環境を構築するのはあまり勝手がよくないことが多かったのですが、そういった問題もDockerで解決できそうだし。
ということで、最近に出た『試して学ぶDockerコンテナ開発』を買いました。
この本にしたのは、対象の言語環境がPHPのLaravel、Node.jsのNuxt.js、RubyのSinatraから始まってRoR+Vue.jsなどの組み合わせを網羅してあったというのがあります。
が、正直、初学者に最適な本かというと、わりとざっくりと書かれているところが随所にあってそこは補足的に調べる力が要りますし、最低でもLinuxをある程度使いなれているのが必須となります。
一方、ざっと何かを動かして感触を掴みたい人にいくつかの最近のフレームワークの傾向を提示してくれているのはとても良いのではないでしょうか。
ホストをDocker Desktop for Windowsで、クライアントはbashでいきたかったのでWSL(Windows Subsystem for Linux)でいきました。本書はPowerShellを紹介していたのですが、PowerShellだとパスを調整するだけでもあちこち引っ掛かります。
久しぶりにWSLをインストールしてみたら、以前はUbuntu一択だったと思ったのですが、いつの間にかMicrosoft Storeでディストリビューションが選べるようになっていました。とりあえず、Ubuntuを選択。
UbuntuからDockerデーモンに繋ぐ設定をしたら、わりとすんなりと繋がりました。
とりあえず、『試して学ぶDockerコンテナ開発』の最初に載っていたLaravelから。本書だけではすんなり動かなかったので、ちょいちょいあちこちの情報を参考させていただきました。
『試して学ぶDockerコンテナ開発』の感想ですが、
・Linuxベースで説明が進んでいるので、Linuxの知識があるのが大前提
・それでも、深い知識なしにまずは動かしてみようという形式の本としては言語選定のバランスが良い
・実際に開発~運用をきちんと学ぶなら詳説されている本を買おう
あと、今回Dockerを触りながら改めて思ったのは(というかだいぶ前から思っているのですが)、新人研修で一ヶ月ぐらいじっくりLinuxに馴染んでもらいたいなあということです。サーバサイド開発をするときに一通りのOSの知識がないとかなりやれるポジションが制限されてしまうと思うんですよね。そうなると、RaspberryPiを一人一台渡していじくり倒すのも良いのではないかな。
以上、3回に分けて私の夏休みについて書いてみました。そうこうしているうちにもう9月。お盆過ぎてから急に涼しくなり、もう秋という感じですね。