社長ブログ

株式会社アイネット

みなさん、こんにちは!

 

昨日は先日の連休の夫のことを書きましたが、今日は私のことです。私は先日の土曜日は、母と、大阪に住む妹と三人で私の自宅に集まりました。

 

その日は、倉敷でも有名なワインショップで母がお店のかたに勧めてもらったという赤と白のワインを、母が事前に私に渡してくれていたものを戴きました。私は普段はワインをあまり呑まないんですが、母はワインが大好きです。味にものすごく詳しいというわけではないですが、ワインを取り巻く楽しい雰囲気が好き、という人です。そして妹は飲食に関わる仕事もしていたので、ワインはこれまで少しは多めに呑んできたほうだと思います。

そして、私のことをご存知のかたはよく知っていると思いますが、焼酎ばっかり呑んでるので、ワインには無知です。

 

赤を呑んだ時のことです。「あら。あんまり美味しくないわね」と三人で口々に言いました。2016年のワインだったのですが、渋みが強くて、味が浅い感じ。ワイン通ではないので語彙が少ないですが、そんな感じでした。せっかくのおススメだったのに、ちょっと残念ね、と言い合いながらも、女同士のおしゃべりは止まらず、小一時間ほど経った頃でしょうか。気付けばそのワインは渋みが抑えられ、味がまろやかになっていたのです。「あ。これが『ワインが開く』っていうことなのね!」と私はその日、初めてそれを体験したのでした。私よりはワインを呑みつけている母も妹も同じ反応だったのですが、ちょっとその変わり方が面白いなあ、だからワイン通の人はワインにハマるのかな、と思いました。

 

で、ワインを戴きながら、母が言ったのです。

母は昔、チーズが大嫌いだったそうなんです。母は声楽を職業にしてきた人なので、イタリアの友人の家に数日間ホームステイをしていたことがありました。食事には毎回チーズが出てくる。苦手なのであまり食べられず、どんどん痩せていったそうです。結局、最後までチーズが苦手なのには変わりなく…。

「それなのにね。帰国したら、あんなに嫌いだったチーズが大好きになっちゃったの」

だそうです。

 

それ、すごく分かるなあ。

私、割と日本各地の会合などに行くのですが、たとえば、富山に行ったらブラックラーメンがすごく好きになったり、下関に行ったら瓦そばがすごく好きになり家でも再現しようと思うし、きくらげが苦手なのに博多に行ってからしばらくは博多ラーメンが気になってたし、新潟でお米の麺、米麺っていうのを買って家で作ったら、米麺が気になってしょうがないし。

こう書いて気付きました。麺類ばかりですね。断っておきますが、私、麺類が大好きというわけではないんですよ。でもよそに行って帰ってくると、行った場所のご当地の麺がすごく好きになるんですね。

 

とにかく、未知の場所での経験とそこで食べた物が結びつくと、日常に戻ってからすごくそれが好きになる作用、っていうのがどうやら記憶にはあるんではないかと思います。きっとそれは食べ物に限らずだと思うんですよね。

 

いつも思うのですが、人との「再会」もまた、その人への親しみが一段階上がったりしますよね。それ、なんだかすごく自分を広げるのに使えそうな感覚だと思うっていうお話でした。