社長ブログ
株式会社アイネット
みなさん、こんにちは!
今日は先日、『カメラを止めるな!』という映画を観た話を書きます。
今、巷で話題になっている『カメラを止めるな!』をご存知でしょうか。岡山では8月24日から2館で上映が始まりました。低予算で作られためちゃくちゃ面白い映画、ということしか知らなかったのですが、SNSで話題になり、東京のほうの上映館では満席で入れなかった人がいたというぐらいのヒットに。それを受けて各地で上映館が増えたようです。
私は極力、事前の情報を見聞きしないようにして先入観なしで劇場に行きました。日曜の朝一番の回でしたが、広めのスクリーンでほぼ満席でした。
特に後半は観客がみんな爆笑していました。
あー、面白かった!笑った!そして、作った人たちの気持ちが伝わってきた!
と、余韻に浸りたいところですが、私は実はその日は昼の12時に映画が終わってから、ダッシュで12時半から開催の映画サークルに参加するために暑いアスファルトの上を走ったのでした。
映画サークルでたった今観てきた『カメラを止めるな!』について観たまんま熱く感想を語り合った!
わけではなくて、前月に課題として決めたものについて語り合います。今回の課題は洋画は『オーシャンズ8』、邦画は『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』という映画でした。『オーシャンズ8』はオーシャンズシリーズを知っている方ならご存知の、犯罪集団が繰り広げるアクションコメディですが、今回の特色といえば全員が女性。その女性たちの国籍が多様だったところに目が惹かれました。もう一本の『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』は少し重たい映画で、高校生に入学したばかりの主人公の志乃ちゃんは吃音、特に母音から始まる単語が言葉にしにくいということで高校でも孤立してしまう。そんな彼女が加代ちゃんという女の子と出会い、少しずつ心を開いていくというお話です。最後は、単純に志乃ちゃんが自由にしゃべれるようになったり、加代ちゃんと仲良くコンビを組んだりして終わるという終わり方ではありません。どちらかといえば、寂しい終わり方だと思う人の方が多いでしょう。私は、自分が人前でしゃべるのが苦手だったためスピーチを習いに行っていたので、志乃ちゃんの気持ちがひしひしと伝わってきました。
私が抱えているパニック障害と一緒で、吃音も完治する症状ではありません。それをまずは自分が受け留める。でも日常がすぐに変わるわけではない。そんなお話でした。
さて、来月の課題を決めようというところで、『カメラを止めるな!』も候補に挙がったのですが、一人のかたが「ちょっとストーリーが単純かな」というようなことを仰りました。ストーリーが単純なことは決して悪いことではないのですが、映画の感想を語り合うサークルの性質上、多様な観方ができる映画のほうを課題に据えやすいんです。
私もそのときは確かにシンプルな映画だなと思ったのですが、帰宅して映画を思い返しているうちに、実は単純に見えるけれども、ものすごく繊細な計算があったよなあと印象が徐々に変わってきました。良い映画には、単純に見えてもその背後の沢山の情報が緻密に組み合わさっていることが多い。更にその計算を上回る作り手の情熱が現場で引き起こす出来事が奇跡の一本を生み出すのだと思います。
いやまあ、そういうことはどうでもよくて、この映画に関わっているスタッフ全員が愛と情熱で笑いと感動を届けてくれる。それを観に行って欲しいなと思います。ネタバレ厳禁の映画なので、伝えられる範囲で伝えたいと思います。
【前半】
・なにこれ?
・割とグロい?
・違和感
・このおばちゃん、何者?
【後半】
・笑える。
・泣ける。
ぽんっ。